ここ数日、私の住んでいる名古屋では急に気温が下がりました。
週の半ばなどは、ぐずついた天気と相まって、最高気温が20度まで上がらず、日中でも肌寒い日になりました。
慌てて衣替えというか、長袖などの服を衣装ケースから引っ張り出しておりました。
それにしても、前日までは朝の散歩はTシャツとハーフパンツで大丈夫だったのに…と、その変化に驚くばかりでした。
その朝の散歩のときに、まだら模様の空を見上げながら、しみじみとこう思ったんですよね。
「あぁ、『寒い』って、こういう感覚だったなぁ…」、って。
いや、ほんとにです笑
いや、今年はほんとに夏が暑かったですし、9月どころか10月に入っても、「暑いなぁ」と感じる日ばかりでしたので、「寒い」と感じたのは、ほんとに久しぶりだった気がしたのです。
あぁ、そうえいば、寒いって感覚もあったよねぇ…みたいな。
そうなるとすぐに「半袖で過ごせる暑さが懐かしいなぁ」と感じたりもするのです。
ニンゲン、勝手なものですよね笑
それにしても、感覚、というのは不思議なものですよね。
時間が空いたとしても、「寒い」という感覚を忘れずに、それを思い出すことができる。
思い出す、というとちょっと大げさかもしれませんが、それをまた感じることができる。
そう考えると、身の回りに起こるできごとというのは、私たちに何がしかの感覚を呼び起こすために起きているのかもしれません。
「あぁ、この感覚を忘れていたんだな」
「私は、この感覚を感じたかったんだ」
もちろん、いい感覚もあれば、イヤな感覚もあるかもしれません。
けれども、甘みを引き立てるのが塩味であるように、すべての感覚はひとつながりです。
寒さを思い出すことで、夏をまた恋しく思うことができるように。
そんな風に見ることができると、できごとへの見方も少し、変わっていくのかもしれません。
そんなことを想う、まだら模様の秋の空の下でした。
