時候は「穀雨」に入りました。
春らしいというか、不安定な天気に、雨の日も増えてくるころ。
この時期の雨は、穀物に実りをもたらす雨とされます。
「菜種梅雨(なたねつゆ)」と呼ばれるような、梅雨に似た長引く雨が降ることもあるのも、この時期です。
そういえば、今週も何度か雨が降りましたが、雨が上がると、空気が澄んでいきますね。
七十二侯では、「葭始生(あしはじめてしょうず)」。
街に暮らしていると、あまり見ることもありませんが、水辺の葭が芽吹き始めるころとされます。
新緑の緑と相まって、いよいよ景色が緑一色になっていくころです。
桜が散った感慨もそこそこに、ツツジが咲き始めました。
今週、たわわに膨らんだ蕾を見かけて、
「え?もうそんな時期なの??」
とびっくりしました笑
なんだか、ツツジってゴールデンウィークのあたりに咲いているイメージなので、いつもより少し早めなのかもしれません。
それにしても、ツツジはいいですね。
一年ぶりにやってくる、あの初夏の爽やかな感じを思い起こさせてくれるようです。
それにしても、木蓮が咲けば「いいな」と感じ、桜が咲けば感慨深く、ツツジが咲けばそれに心を動かす。
四季があるというは、実にありがたく、そして美しいものです。
「変化する」ということは、生そのものです。
ただ、動かないように見えていても、実はゆっくりと変わっていたりもします。
私たちの立っている地面も、長い年月をかけて変化していきます。
反対に、動いているように見えても、もとの場所に戻ってきたりもします。
四季であったり、星であったり、月であったり。
変化するもの、しないもの。
そのように見ているのは、私たちの思い込みなのかもしれません。
葉桜過ぎて、ツツジ咲くころ。
爽やかな風を浴びる喜びを感じながら。
ゆっくりと、変化を楽しんでいきたいものです。
どうぞ、ご自愛くださいませ。