大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

黄鶯睍睆(うぐいすなく)、春の音を探しながら。

「立春」は過ぎれど、また寒さが戻ったような週末ですね。

都心でも降雪のようで、私の住んでいる名古屋でも朝から雪が舞っていました。

三寒四温の言葉の通り、暖かくなったと思ったら寒くなる、その繰り返しがいまの時期なのでしょう。

それでも、暦の上では春と言われると、「そんなものかな」と感じてしまいますよね。

気の持ちようではないですが、人の心というのは不思議なものです。

七十二候では、「黄鶯睍睆(うぐいすなく)」。

その字の通り、ウグイスがその美しい声を聞かせてくれる時期です。

その年の初めての鳴き声を「初音」と呼ぶように、昔の人にとっては、春の訪れを告げる大切な音だったのでしょう。

そういえば、ウグイスではないですが、先日お散歩をしていたら元気な鳥の鳴き声が聞こえてきました。

木々に隠れて、姿は見えませんでしたが、その声に元気をもらいました。

歳を重ねるほどに、春の気配を見つける楽しみが、深まるようにも感じます。

 

春になると咲く花が多いように、色が春を告げてくれるのは、多くの人がイメージできます。

そして、色だけでなく、音もまた、春を教えてくれるものです。

ウグイスの声もそうですし、どこか風の音も、冬の間とは違ってきたようにも感じます。

季節の移ろいというのは、五感に訴えかけてきます。

色や音もそうですし、味や香りもまた、そうですよね。

春の味は、苦みでしょうか。

春の香りは、湿気のある感じでしょうか。

季節の移ろいを感じるには、五感を使う必要があります。

そして、自分が感じている感覚に耳を傾けるのは、そのまま自分の声を聞く、というkとでもあるのでしょう。

 

少しずつ少しずつ、春は近づいてくるようです。

寒さが戻っても、また暖かさも戻ってくる。

そう考えると、その寒さも春の喜びの一部なのかもしれません。

とはいえ、まだ寒い日が続きます。

どうぞ、ご自愛くださいませ。