大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

「シャドウ」が生まれるには、その原因となった人やできごとがある。

自分がすごく嫌悪感を感じる存在を「シャドウ」と呼び、それは自分が抑圧してきた部分を見せてくれるものです。

こうした「シャドウ」が生まれるには、その原因となった人やできごとがあるものです。

1.「シャドウ」の心理

昨日の記事では、「シャドウ」の心理、というテーマでお伝えしました。

最も悪く見えるものが、実は自分にとってのキーストーンだったりする。 - 大嵜直人のブログ

自分のことは、自分が一番分かっていなかったりします。

だからこそ、鏡で自分の顔を確認するのであり、カウンセリングで自分を見つめ直したりするのでしょう。

そして、自分のことを教えてくれるのは、自分の周りの人だったりします。

「パートナーは鏡」という言葉に象徴されるように、自分の周りの人は、自分自身を映し出してくれるものです。

自分の内面にあるものだからこそ、目に付くわけです。

そのなかでも、自分が嫌っていたり、抑圧していたり、禁止していたりする部分を見せてくれるのが「シャドウ」という存在です。

「シャドウ」は、その意味の通り自分の「影」の部分であり、自分が忌み嫌っている部分や、隠そうとしている部分の投影です。

平たく言えば、ものすごく嫌いで、受け入れられないと感じる人が、「シャドウ」といえます。

こうした「シャドウ」は、虫唾が走るくらいイヤな存在として認識されます。

しかし、この「シャドウ」と向き合っていくこと、そして最終的には受け入れいていくことは、そのまま自分を愛し、受け入れていくことに他ならない、というのが昨日のテーマでした。

2.「シャドウ」が現れる理由

自分の周りの人が、自分の鏡であるのならば。

すごくイヤなヤツ、すなわち「シャドウ」が現れるということにも、意味があります。

それは、ずっと抑えつけていた自分、隠そうとしてきた自分、嫌ってきた自分が、「そろそろ、愛しておくれよ」と教えてくれているのかもしれません。

そして、こうしたイヤな人が現れるということは、こうした「シャドウ」が生まれることになったできごとや人を、許すタイミングですよ、と教えてくれていることも多いものです。

「えー、そんなんイヤだぁ…」と思われるかもしれません笑

けれど、こうしたタイミングって、自分の意識とは別に訪れるんですよね。

だから、無理に抵抗するよりは、「あぁ、そうなんだなぁ」と思っておく方が、いいのでしょう。

昨日の記事でも書きましたが、「シャドウ」とは、生きられなかった自分です。

だらしなくて、ルーズな人に腹が立ってしょうがないであれば、ずっと自分に対して、そうした大らかな生き方を禁止してきたのでしょう。

ちゃんとしていないと、いけなかった。

だらしなく、ダラダラしたり、マイペースでいたかったけれど、そのようには生きられなかった。

そうした自分を、「シャドウ」は見せてくれるものです。

そうした生きられなかった自分がいると、苦しいんですよね。

自分の一部を、自分が否定してしまっているわけですから、それは当然と言えば当然です。

そうした状態を、解消していくタイミングだよ、と「シャドウ」は教えてくれる存在と言えます。

3.「シャドウ」のもとになった人、できごと

こうした「シャドウ」には、それが生まれる原因となった人やできごとが、必ずあります。

「シャドウ」のもとになった人、あるいは、できごと。

たとえば、先ほどの「だらしない、ルーズな人」という「シャドウ」であれば、そうした自分を強く否定されたり、怒られたりした経験。

あるいは、家族や自分の身近な人で、そうしたルーズな人がいて、とても困ったりしたできごと。

そうしたことが経験として積み重なり、「自分はだらしない、ルーズな人ではダメだ」という観念を持つようになるわけです。

これは、人それぞれに異なったできごとや経験、物語があり、それが「シャドウ」のもとになっているものです。

「シャドウ」と向き合うとは、何もそのイヤな人と仲良くなりましょう、というわけではないんです。

自分のなかにある、こうした「シャドウ」の元になった人やできごとをたどり、そして最終的にはそれらを許していくことなんですよね。

もちろん、「許し」というのは簡単にできるものでもありませんが、許していくことができるほどに、「シャドウ」だった人への嫌悪感は、薄れていくものです。

だから、そのイヤな人との関係性をどうこうしようとするよりも、どこまでいっても「自分」なんですよね。

なぜ、その人に嫌悪感を感じるのか。

そのルーツは、どこにあるのか。

そして、そこで許すべき人は、誰なのか。

こうしたことと向き合っていくことが、「シャドウ」との向き合い方といえます。

今日は、「シャドウ」との向き合い方、というテーマでお伝えしました。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

〇大嵜直人のカウンセリングの詳細・お申込みはこちらからどうぞ。

※ただいま8月度の個人カウンセリングを募集中となります。

〇カウンセリングのご感想のまとめはこちら。