大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

パートナーシップの不思議 ~パートナーは感情を共有しあう

パートナーシップの不思議なところに、お互いに感情を共有しあう、という点があります。

それゆえ、自分の感情を感じ、癒していくことが、パートナーを癒すことにつながるのです。

1.パートナーシップの愛憎

昨日の記事では、パートナーシップの愛憎、というテーマでお伝えしました。

パートナーシップの愛憎 ~大嫌いなあの人が、幸せになりますように - 大嵜直人のブログ

パートナーシップについてのテーマを、ここのところ続けております。

カウンセリングでのご相談で多いのも、パートナーシップについてだったりします。

あふれるほどの喜びを与えてくれるのがパートナーシップならば、深い悩みの種になるのもまた、パートナーシップなんですよね。

うまくいっているときは、いいんです。

付き合いはじめのロマンス期は、特にそうですよね。

けれども、その歯車がすべて逆回転に回ってしまい、相手にネガティブな感情を感じるときが訪れるのもまた、パートナーシップです。

パートナーに対して、怒りや悲しみ、憤り、果ては憎しみを感じてしまうとき。

そうしたとき、そのネガティブな感情を抑え込まないことが、まずは大切なことです。

「パートナーに、こんなことを思ったらあかん」と思えば思うほど、苦しくなりますから。

安全な場所で、それを吐き出すことができると、ずいぶんと楽になります。

その上で、昨日の記事ではこんな呪文?をご紹介しました。

「わたしの大嫌いなあの人が、幸せになりますように」

めちゃくちゃ抵抗が出るかもしれませんし、虫唾が走って鳥肌が立つかもしれません笑

けれども、私たちは、パートナーに自分自身を色濃く投影します。

それゆえ、パートナーへの憎しみは、そのまま自分を傷つける刃になって返ってきます。

自分自身を守るために、たとえネガティブな感情を持っていたとしても、その相手の幸せを願ってみませんか、というのが昨日のテーマでした。

2.パートナーは感情を共有しあう

さて、今日はパートナー同士は感情を共有しあう、というテーマを扱ってみたいと思います。

先ほどもお伝えした、パートナーには自分自身を投影することと、似ているようで少し異なります。

感情を共有しあうというのは、意識的なものばかりではありません。

無意識的にというか、自分とパートナーが気づかないうちに、同じ感情を感じていたりします。

それは、口に出しても、出さなくても、なんですよね。

イメージとしては、二つの水槽があって、底にそれらをつなぐ管が通っているような感じでしょうか。

片方の水槽に、赤い色のインクを垂らしたら、底の管を通って、いつしかもう片方の水槽の色も赤く染まっていく。

そんなイメージです。

このイメージを持っていると、いろんな場面で役に立ちます。

「もしかしたら、相手も同じようなことを感じているのかもしれない」

そう考えることで、少し風景が違って見えてきます。

もちろん、そうでないことも当然あるのでしょう。

パートナー自身が、その感情を自覚していないことだって、あるのでしょう。

けれども、「パートナーも同じ感情を感じているのかもしれない」という視点は、パートナーシップにおける視野を広げてくれるものです。

3.自分のためは、パートナーのため

先ほどの水槽のイメージは、実にいろんな示唆を与えてくれます。

それは、自分の感情を癒していく、消化していくことが、自分のためのみならず、パートナーのためにもなる、という点です。

これ、癒したい人、与えたい人ほど、相手のことをどうにかしようとしたくなってしまうものです。

相手が感情的になっていたり、あるいは罪悪感にまみれていたりする場合が、そうですよね。

けれども、そうしたときほど、自分の感情と向き合うことが、相手を癒すことにつながるのです。

「パートナーシップの大原則 」の記事でもお伝えしましたが、「まずは自分」というのが、ここでも生きてくるわけです。

感情が波立ち、あふれそうになったとき。

いわば、水槽の水があふれそうになっている状態ですよね。

そのとき、片方の水槽の水を減らすことができれば、底のパイプでつながっているもう一つの水槽の水量も減らすことができます。

自分の感情を癒していくことが、相手を癒すことにつながるんです。

それは、逆もまた然りで、パートナーが自分の感情を癒してくれることもあるのでしょう。

まずは、自分の感情を癒すこと。

それが、パートナーを癒すことにつながる。

パートナーシップを考えるときに、覚えておきたい視点です。

今日は、パートナーシップの不思議、というテーマでお伝えしました。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

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