どんな問題であっても、どんなできごとであっても、愛から見ることはできます。
ただ、自分に余裕を持たせておかないと、それは難しくなるものです。
１．自己否定は、愛の裏返しでもある
昨日は、自己否定は、愛の裏返しでもある、というテーマでお伝えしました。
自分を否定してしまうとき、私たちは何がしかの基準を設けてしまっていることが多いものです。
「わたしは、これができないからダメだ」
「自分は、愛されるに値しない」
「役に立たない私は、ここにいる意味がない」
といったように。
知らず知らずのうちに、自分が設けた基準をもとに、「その基準に満たない自分」を否定してしまっているわけです。
この基準というのは、その人にとってあまりにも自然で、当たり前である（と感じる）からこそ、自己否定をゆるめるのは難しかったりします。
ただ、それは決して「当たり前」ではないんですよね。
先ほどの例でいえば、大切な人の役に立ちたいと思うからこそ、「役に立っている／立っていない」という基準を設けるわけです。
その基準の根本にあるのは、「役に立ちたい」という想いです。
そして、その「役に立ちたい」という想いが強ければ強いほど、ハードルもまた高くなってしまうのも、分かりますよね。
そして、ハードルを上げた分だけ、そこに足りない自分を否定してしまうことが多くなる。
そう考えると、自己否定をしてしまうのは、それだけ深い愛があるか、と見ることもできそうです。
自己否定を、単にしてはいけないもの、ダメなものとするよりも、そんな風に見た方が、自分にやさしくできるのではないでしょうか。
昨日の記事では、そんなテーマをお伝えしました。
２．愛から見る景色
自己否定もまた、誰かを愛したい想いの裏返し。
それは、自己否定に限らず、いろんなところで大切にしたい見方です。
愛から見る景色、とでも表現できるでしょうか。
何か問題があったとしても、それをいけないもの、間違ったことだと見るのではなく、愛からの行動だと見ること。
そう断言はできなくても、「そうかもしれない」と仮定するだけでも、違うものです。
それができると、人間関係のなかで、無用な葛藤やいさかいを起こさなくてもよくなります。
一見、そう見えるんだけれども、もしかしたら、こうかもしれないな、といった具合に。
たとえば、自分が仕事がいっぱいいっぱいで、大変なとき。
周りの人は、まるで無関心で、手を貸してくれる気配もないように見える。
「誰も私のことなんか、気にしていないんだな」
そう見ることもできます。
けれど、もしかしたら、その周りの人は、いつヘルプがきてもいいように、自分の仕事を早めに片づけていたりするかもしれません。
もちろん、ほんとうに無関心な場合も、あるのでしょう。
けれども、「ヘルプを出してくれたら、全力で手伝おう」と思っている人もまた、いるのでしょう。
大切なのは、どちらか真実か？というわけではなく、その片方の可能性を捨てないことです。
とかく、愛から見る景色を、私たちは消してしまうことが多いものですから。
３．常に、自分に余裕を持たせること
さて、こうした「愛から見る景色」の見方を持っておくためには、一つの条件があります。
それは、自分自身に余裕を持たせることです。
疲れていたり、余裕がなくなるほどに、私たちは感情に振り回されるし、過去の痛みを思い出して、それをいまの状態に当てはめたくなったりします。
ほら、スポーツなんかで、疲れてくると自分の悪い癖が出てくる、みたいなことって、あるじゃないですか。
それと、似たようなところがあるのかもしれません。
「自分が、自分が」という状態になるくらい、余裕がなくなってしまうと、愛から見る景色もまた見えなくなってしまうものです。
だから、自分に余裕を持たせておくことは、愛から見る景色を守るために、とても重要な要素です。
がんばることも、もちろん大切です。
がんばって、周りの人のために何かをしてあげようとできるのは、それだけ大切な人のために動ける人なのでしょうから。
けれど、それと同じくらいに、自分に余裕を持たせておくことは、とても大切なことなのです。
休む、リフレッシュする、自分の時間を持つ、好きなことをする、感情を溜め込まない…
いろんな方法があります。
愛から見る景色を守るために、常に自分に余裕を持たせることを、忘れないようにしたいものです。
今日は、愛から見る景色を、捨てないために、というテーマでお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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