「弱さ」は、自分と周りとのつながりを生むものです。
ただその前提として、「信頼」が必要になるのです。
1.自分の「弱さ」を受け入れる恩恵
昨日の記事では、自分の「弱さ」を受け入れることの恩恵、というテーマでお伝えしました。
自分の「弱さ」を受け入れると、他人の「弱さ」もまた受け入れられるようになる。 - 大嵜直人のブログ
自分の「弱さ」をどう扱うか、というお話からのつながりでした。
自分のなかにある「弱さ」を受け入れずにいたり、それを無いものとしてとらえていたりすると、私たちの周りの人間関係にも影響があります。
「投影」の視点から、それを考えてみました。
「投影」とは、私たち自身の内面にあるものを、周りに映し出すという心のはたらきです。
自分のなかの「弱さ」を嫌っていたり、それがあってはいけないもの、ととらえていると、その観念を周りに映し出すわけです。
そうすると、どうなるか。
周りの人の「弱さ」もまた、受け入れられないし、それを嫌ってしまうようになるんですよね。
すると、誰しもすべて一人でなんとかするべきだ、みたいな殺伐とした世界になってしまうんですよね、自分の周りが。
これ、結構しんどいですよね。
誰でも弱ってしまうとき、困るとき、いろいろとあります。
それが自分一人でなんとかできるなら、それでいいんでしょうけれども、生きていれば、ときには自分の手に負えないことも起きます。
自分も頼れないし、相手も助けられない。
自分の「弱さ」を受け入れられないと、なかなかしんどいものです。
一方で、反対に自分の「弱さ」を受け入れることができると、周りの人の「弱さ」もまた、受け入れられるようになっていくんですよね。
自分の「弱さ」をどう扱うかは、周りの人との関係性に、大きく影響するというのが、昨日のテーマでした。
2.「弱さ」は、周りに与えるもの
今日は、この「弱さ」は周りに与えるもの、というテーマでお伝えしたいと思います。
与えるもの?と思われるかもしれませんが、ある意味で贈り物なんですよね。
「弱さ」が、贈り物、ギフトになる場面って、あるんです。
自立し過ぎていて、誰にも頼ったらいけない、という状態だと、「???」となるかもしれません。
けれども、誰かが「弱さ」を見せてくれることって、ありがたいことなんですよね。
先ほどお書きした通り、誰でもすべて一人でなんとかすべきだ、みたいな世界線だと、「弱さ」は隠すものになっちゃうんですが。
そうではなくて、自分も誰かを頼るし、相手も自分を頼っていい、という観念でいると、「弱さ」はギフトになります。
自分にとって大切な人が、弱みを見せてくれて、自分を頼ってくれたら、うれしいですよね。
人って、誰かの役に立ちたい生き物ですし、その役に立つことで、喜びを感じるものなんです。
大切な人に役に立てたとき、そして感謝されたとき、「いや、むしろ頼ってくれてありがとうね」と思いますよね。
でも、これが「弱さは誰にも見せてはいけない!」という観念でいると、自分も相手もしんどいですよね。
「弱さ」は、自分の周りに与えることのできるギフトになるんです。
3.信頼が「弱さ」をつながりに変える
「弱さ」は、周りに与えるギフトになる。
ただ、そのためには条件があります。
いつでもギフトになるかといえば、そうでもありません。
そのための条件というのが、「信頼」です。
「弱さ」を見せるときって、その相手を「信頼」する必要があります。
この信頼があるときに、「弱さ」はつながりに変わるんです。
「信頼」していないとき、なかなか「弱さ」って出せないですよね。
そして、もし「弱さ」を出せたとしても、それは「見返り」を期待しての行動だったりします。
それがいけないというわけではなくて、相手の反応が自分の求めているものでなかったとき、自分が傷ついたりするんですよね。
「え?助けてくれへんの?」
「あの人は、弱っている人を放っておく、冷たい人だ…」
…といった具合に。
「信頼」があると、そうはならないんです。
「あの人には、あの人の事情があるんだよね」、といった風に。
こうした「信頼」があると、「弱さ」はつながりを生むんです。
「弱さ」は、つながりを生む。
ただ、そこには「信頼」が必要になるのです。
今日は、信頼があると、「弱さ」はつながりに変えることができる、というテーマでお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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