大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

白露のころ、目にはさやかに見えねども。

時候は「白露」に入りました。

夜の間に大気が冷え、草花や木々に朝露が見え始めるころとされます。

この夜中に降りた露が白濁して見えるのが、「白露」の由来とされます。

昔の人は、この白朝露が濁したように見えることを、秋の訪れの目印にしたとも聞きます。

七十二侯でも、「草露白(くさのつゆしろし)」。

その字の通り、朝露が白く涼しく見えるころであり、夏から秋への変わり目です。

そのはずなんですが、まだまだ暑いですね笑

なんだか、カレンダーの日付だけは進むけれど、夏という季節はずっと居座ったままのようです。

そんななかでも、台風がやってきたりしていたのが今週でした。

 

秋来ぬと 目にはさやかに見えねども

風の音にぞ おとろかれぬる

古今和歌集に収録された、有名な歌ですね。

立秋の日に詠まれた歌とのことですので、8月の上旬に詠まれたのでしょうか。

夏が長く、そして暑くなった現代では、9月のいまごろに読んでも、違和感がないですよね。

むしろ、10月ごろでも、味わうことができるかもしれません。

歌では、目には見えない風の音で秋の訪いを感じた、という情感を詠っていますが、やはり目に見える変化を探してしまうのもまた、私たちのようです。

「目に見えないもの」の方が、本質的な気がしてしまいますが、陰陽と同じで、ものごとの裏表、どちらも本質なのでしょう。

 

そういった意味では、朝の日差しの色が、変わってきました、

ぎらつくような夏の力強さから、少しやわらかさを纏ったような、そんな色になってきました。

また、その日が落ちるのも、ずいぶんと早くなりました。

夏至から、もう2か月以上も経っているのですから、それはそうですよね。

もう少ししたら、昼と夜が等しくなる秋分もやってきますから。

 

変わるもの、変わらないもの。

目に見えるもの、目にはさやかに見えぬもの。

どちらの変化にも、気づけるようにありたいものです。

それはそれとしても。

まだまだ暑い日が続きます。

熱中症予防など、油断せずに。

どうぞ、ご自愛くださいませ。