今週は、はっきりしない天気の日が多かったですね。
曇りで太陽が見えず、どこか困ったような、そんな空模様の日が多かったような気がします。
息子とベランダでピーマンを育てているのですが、なかなかお日さまが出ないと、少し元気がないように感じます。
やはり、陽の光の力というのは、偉大ですね。
ただ、気温はずいぶんと上がってきた気がします。
週の半ばでは30度を超える真夏日もありましたし、朝の散歩をしていてもじっとりと汗をかくようになってきました。
気温もそうですが、湿気が高いんですよね。
梅雨入りが近づいてきたことを感じさせるような、蒸し暑さを感じる日が続きました。
時候は、「小満」を迎えました。
「満ちる」の字の通り、あらゆる生命が天地に満ち始める、とされる時候です。
今週はお天気はいまいちでしたが、太陽の光を浴びて、また日ごとに高くなる気温に、植物が大きく育ち成長していくころです。
七十二侯では、「蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)」。
このすべてが満ちる時候にあわせて、蚕もまた桑の葉をたくさん食べて成長していく時期です。
多くのものごとが、満ち満ちていく時期なんですよね。
さて、この「小満」ですが、二十四節気の名の中では不思議なところがあります。
それは、「小」に対応する「大」の節気の名前が、ないんですよね。
「小暑」には「大暑」。
「小雪」には「大雪」。
「小寒」には「大寒」。
それぞれ、「小さい」という語がつく時候には、それに対応するものがあるのに、「小満」だけはそれがありません。
「小満」の次は、「芒種(ぼうしゅ)」です。
「大満」(?)では、ないんですよね。
なぜ、「小満」の反対がないのか、とても不思議ですよね。
いろいろ見方はあるのでしょうけれども、「満ちる」というのは、「小さい」、つまり途上であることがすべてなのでしょうか。
月の満ち欠けも、満ち足りたら、また欠けていくものです。
逆にいえば、満ち足りていない状態こそ、満ち足りていると見ることもできます。
なんだか、禅問答のようですね笑
ただ、「小満」の対極に「大満」がないことは、どこかそんなことを教えてくれているような気がします。
とはいえ、湿気も上がってきて、身体には負担の大きい時期でもあります。
湿気があるのとないのでは、身体の疲労度が違いますよね。
無理せず、ご自身のペースでいきましょう。
どうぞ、ご自愛くださいませ。