自分の周りの人やできごとは、自分の状態を隠すことなく教えてくれます。
そして、一見、最も悪く見えるものが、実は自分にとってのキーストーンになることも、少なくないのです。
1.「いまの」自分は、周りの人が教えてくれる
先日の記事では、「いまの」自分は、周りの人が教えてくれる、というテーマでお伝えしました。
「いまの」自分は、周りの人が教えてくれる。 - 大嵜直人のブログ
自分を知る、というのは何をするにしても大切なことです。
ただ、この自分を知るのは、自分だけではなかなか難しいものです。
実際、自分の顔は自分では見られないものですしね。
だから、鏡や姿身を使わないと、見られなかったりします。
この鏡や姿身のように、「いまの」自分を教えてくれるのが、自分の周りの人であり、また自分の周りで起こるできごとです。
「パートナーは自分の鏡」と言ったりもしますが、自分に近しい関係性の人ほど、色濃く自分自身を見せてくれます。
そう言った意味では、「いまの」自分を知りたいと思ったとき、自分の周りの人のことを見つめてみることは、とても有効なのでしょう。
自分の周りで起こるできごともまた、同じです。
自分の周りで、最近どんなことが起こるのか。
そこから、自分は何を感じるのか。
そこから、「いまの」自分の状態を知ることができます。
2.いい、悪いで判断しないこと
こうした見方をするときに、注意したいポイントがあります。
それは、自分の周りの人や、起こるできごとを「いい」「悪い」で判断しないことです。
自分にとってイヤな人ばかりが現れたら、どうしても「これは、いまの自分はいけないんだな」と考えたりするものですが、そうではないんですよね。
「イヤな人から逃げた方がいい」ことを教えてくれる場合もあれば、「自分の嫌っている部分を受け入れる、愛するタイミング」を教えてくれている、という見方をすることもできます。
人の見方、ものごとの見方は、いかようにも見ることができます。
それゆえ、自分の一面的な見方だけで、「いい」「悪い」という判断しないようにしたいものです。
3.「シャドウ」の心理
この際たるものが、「シャドウ」と呼ばれる心理だったりします。
「シャドウ」とは、「影」を意味します。
私たちが自分のなかで抑圧していたり、禁止していたりしているものは、決してなくなるわけではなく、自分の心の奥底に隠しているものです。
わがままな自分や悪い自分もそうですが、生きていくなかで、あきらめてしまった夢や目標もまた、そうですよね。
そうした奥底に眠っているものが、外の世界に映し出されたものが「シャドウ」です。
それは、自分がめちゃくちゃに嫌っている態度だったり、自分が一度あきらめた生き方をしている人として、自分の前に現れるのです。
当然ながら、受け入れ難いし、不俱戴天の仇のように感じるものです。
「あの人だけは、絶対にダメ」「あいつだけは、許せない」といったように。
しかし、こうした「シャドウ」の存在は、実は私たちの人生を開くキーストーンになることも、少なくないのです。
なぜなら、自分が自分で禁止してきた生き方であり、自分があきらめてきた生き方をしているのが、「シャドウ」なのですから。
言ってみれば、「シャドウ」とは、生きられなかったもう一人の自分、といえます。
「シャドウ」を受け入れ、許していくことは、決して簡単なことではありません。
けれども、「シャドウ」を受け入れていくことは、実に大きな恩恵を私たちに与えてくれるものです。
それは、ずっと失っていた自分の一部を取り戻すことであり、ずっと否定してきた自分自身ともう一度つながり直すことでもあるのですから。
それを教えてくれるのもまた、周りの人の存在なのでしょう。

今日は、最も悪く見えるものが、実は自分のキーストーンだったりする、というテーマでお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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