自分の観念や思考パターンに気づいたとき、それがネガティブなものであると、どうしても否定したくなります。
けれども、そうした観念が守ってきてくれたものに意識を向けると、ぐっと手放しやすくなるのです。
1.「気づく」という最初のステップ
昨日は、「気づく」という最初のステップ、というテーマでお伝えしました。
自分を卑下することをやめるには、まず「気づく」ことから。 - 大嵜直人のブログ
自分を否定したり、自分を卑下することをやめるには、というお話の流れからでした。
相手を大切にしようとするあまり、自分を卑下したり、自分を下に置いてしまうことを、してしまうことがあるかもしれません。
けれども、こうした行為は自分のためにも、相手のためにもならないものです。
自分の価値を認めなかったりすると、「私はぞんざいに扱われてもいい人間です」と、周りに吹聴しているようなものです。
そして、自分を大切にすることができないと、それを周りに投影してしまったりします。
周りの人もまた、大切にできなくなる可能性があるのですよね。
こうしたことをやめていくためには、まず「気づく」ことが大切になります。
自分に対して、どんな言葉をかけてきたのか。
自分を、どのように扱っているのか。
そうしたことを、自覚していくことが、最初のプロセスになります。
「気づいたら、もう半分終わり」という言葉があるように、自分の癖や思考のパターンって、それだけ気づきにくいんですよね。
昨日の記事では、そんなテーマをお伝えしました。
2.観念に気づいたときは、むやみに否定しない
今日は、この「気づいた」あとのお話を、少ししてみたいと思います。
自己否定も然りですが、私たちはいろんな観念や思い込みを持っています。
「自分はまったく価値のない人間だ」というのも、一つの観念だといえます。
「私なんかを愛してくれる人なんかいない」
「私が大変でも、誰も助けてくれない」
「どうせ私の本音は誰も聞いてくれない」
「自分が我慢すれば丸く収まる」
などといったものもありますよね。
こうした観念に気づくのは、なかなか難しいものです。
また、それを自覚するのも、勇気がいることだと思います。
その上で、こうした観念に気づいたとき、「こんな風に考えたらダメだ」と否定してしまうことがあるかと思います。
これをしてしまうと、「自己否定をやめられない私は、ダメな人間だ」と、否定のスパイラルに入ってしまうことがあります。
せっかく自分の観念に気づいたのに、これはしんどいですよね。
また、自分が自分を否定してしまう原因をつくってしまうわけですから。
そうではなくて、観念に気づいたときは、まず否定せずに受け止める、ということが、とても大切な態度になります。
「あぁ、自分はこういう思い込みを持っているんだな」
それだけで、まずは十分なんです。
3.観念が守ってくれたものを探す
こうした観念というのは、実は私たちがやっつけるべき敵ではなく、自分を守ってきてくれた鎧なんですよね。
それは、自分が傷ついたり、痛い思いをしたことで、身につけたものでもあります。
「自分の本音は、誰も聞いてくれない」という観念を持っているならば、過去に自分の話を受け止めてもらえなかった、痛い経験があるのかもしれません。
それによって、「誰も聞いてくれない」という鎧を着込み、誰にも本音を話さないようになるわけです。
当然ながら、誰にも話さなければ、それを否定されることも、無視されることもありません。
その本音を無碍に扱われて、傷つくこともないわけです。
観念は私たちを守ってきてくれた鎧、というのは、そういった意味です。
「私なんかを愛してくれる人なんかいない」という観念にしても、同じですよね。
それによって、守ってきたものがあるわけです。
愛されたいと思っても、傷つかないように、それを出さないようにしてきたわけです。
それが、悪いことでもなんでもなくて、「そうせざるを得なかった」というだけのことなのだと思うのです。
「まあ、そんな経験したら、そりゃそうなるよね」
観念に気づいたとしても、それくらいに受け止めてあげてほしいのです。
もし、難しいようでしたら、「この観念が守ってきてくれたものは、なんだろう?」という視点で見てみることは、単にその観念を否定するだけではない見方を教えてくれるものです。
観念は、決して否定するものでも、嫌うものでも、敵対するものでもありません。
ただ、自分がそうしないと生き、てこられなかった、というなかで生まれただけのものです。
それを、これからも選ぶかどうかは、あなたの手に委ねられているのです。

今日は、観念に気づいたときは、むやみに否定しない、というテーマでお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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