大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

その価値観は、どこから持ってきたものだろう?

自分のなかの価値観が、どこから持ってきたのか考えてみることは、自己受容のプロセスにおいて大切なものです。

まずは、そのルーツを否定しないでおくことが、重要です。

1.「定義」を書き出してみるワーク

昨日は、「定義」を書き出してみるワーク、というテーマでお伝えしました。

「こういうものだ」という定義を書き出してみるワーク。 - 大嵜直人のブログ

自分のものの見方、とらえ方、というお話の流れでしたね。

私たちは、自分が感じている感情や、過去の経験、あるいはそこからつくられる価値観といったものを、外の世界に映し出します。

「投影」と呼ばれる心理ですが、あまりにも当たり前になってしまっているがゆえに、自覚しづらいものです。

こうしたものの見方、考え方といったものを知るために、そのことについて自分が考えている「定義」について、書き出してみるワークを昨日は紹介しました。

「仕事とは?」

「妻(夫)とは?」

「お金とは?」

「家族とは?」

そうしたことについて、実際に書き出してみるワークですね。

そこでリストアップされたものを眺めていくと、なんとなく、自分がそれについて考えている傾向が見えていきます。

「書き出す」というのが重要で、頭の中で考えていることを形にすることで、見えてくるものがあります。

そのリストを見て、いい・悪いの判断を入れる必要はありません。

まずは、「ふーん、こんな風に考えているんだな」と眺めてみるだけで、いいんです。

それができるだけで、自分の価値観や観念を客観的に眺める一歩目になります。

2.その定義は、どこから持ってきたのだろうか?

そのリストができたら、次に考えてみたいことがあります。

「この定義は、どこから持ってきたものだろうか?」、という問いかけです。

たとえば、「仕事」についての定義のリストを集めてみると、

「しんどいもの」

「疲れるもの」

「お金を稼ぐために、しないといけないもの」

…といった定義が出てきたとします。

なぜ、こうした定義を持つようになったのか、考えてみるんですよね。

自分の周りで、しんどそうに仕事をしていた人がいたのか。

それとも、好きだったドラマや小説に出てくる人が、しんどそうに仕事をしていたのか。

その定義のルーツが何か、少し立ち止まって考えてみるんです。

もちろん、明確に「これ」というものが出てこないかもしれません。

なんとなく、時代の空気のように受け継いできた価値観、というものも、あるかもしれませんから。

ただ、自分がその定義を持つようになったルーツを考えてみるのは、自分と向き合う中では、とても大切なことです。

3.そのルーツを、否定しない

そのルーツがどのようなものであれ、まずは否定しないでおくことが重要です。

「仕事はしんどいもの」という定義が、「両親が共働きで、いつも忙しそうにしていて、しんどそうだった」というルールがあったとして。

「それがなければ、もっと仕事を楽しいものととらえることができたのに」と思ってしまうかもしれません。

けれども、そのルーツを否定することは、自分自身を否定することになってしまいます。

これって、結構しんどいんですよね。

自分の価値観をアップデートしていこうと思ったときに、いまの価値観やそのルーツを否定することは、短期的にはがんばれるかもしれませんが、長続きしないんですよね。

自己否定をエンジンにすると、息切れしやすいですし、やっていてしんどくなります。

自分のなかのルーツを、否定しないでおく。

まずは、「ただ、そうだったんだな」と見ておくだけでいいんです。

否定することも、無理にそれを全肯定することも、必要ありません。

ただ、自分のルーツがそうだったんだな、と眺める視線。

まずは、それでいいんです。

今日は、その価値観は、どこから持ってきたものだろう?、というテーマでお伝えしました。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

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