もし仮に、親しい友人が自分と同じ状況にいたとしたら、どんな言葉をかけてあげたいでしょうか。
それが、自分自身が必要な言葉です。
1.自分の感情を抑え込まないために
昨日の記事では、自分の感情を自分が理解してあげること、というテーマでお伝えしました。
感情は理解されないと感じると抑圧してしまうから、まず自分が理解してあげる。 - 大嵜直人のブログ
他人との関係性をよくするためには、まず自分に余裕をもつことが大切、というところからのお話でした。
自分に余裕がないと、他人を理解したり、受容したりすることが難しくなります。
だから、何を差し置いても、まずは自分。
それが、自分のためにも、相手のためにもなるのです。
やさしい人や、周りに気遣いができる人ほど、自分を後回しにしてしまいがちなんですけれどね。
自分に余裕を持つために、大切なことの一つが、自分の感情をきちんと感じてあげることです。
感情を我慢したり、抑圧したりしていると、それに膨大なエネルギーを使ってしまい、余裕がなくなってしまいます。
感情とは、天気や生理現象に近いもので、コントロールできないものだからです。
だから、浮かんできた感情は、それを感じきってあげることが大切なんですよね。
そして、感情を感じ切るために、まずは自分が自分の味方であることを示してあげましょう、というのが昨日のテーマでした。
味方ではない人、信頼していない人の前では、誰だって感情を出せないものです。
だから、まずは「自分が」「自分の」味方でいてあげるというのが、感情を感じる上でも大切なことです。
昨日の記事では、そのために自分をねぎらう声がけをご紹介させていただきました。
2.自分への声がけ
この自分への声がけというのが、何においても実に大切なことといえるので、今日はもう少しこれを掘り下げてみたいと思います。
当たり前の話ですが、24時間365日一緒にいるのが、自分自身という存在です。
その一番近しい、いつも一緒にいる存在から、どんな声をかけられているか。
それによって、私たちの自己受容や自己肯定感といったものは、大きく影響を受けます。
いつも鬼軍曹が叱責、罵倒しているのか。
それとも、聖母が慈雨のような言葉をかけてくれるのか。
それによって、私たちのセルフイメージは大きく変わります。
こう書くと、鬼軍曹がダメ!と思われがちですが、そう単純な話でもないんですよね。
時には、「なにくそ!」とばかりに、自分を奮い立たせる言葉が必要なときだって、あるでしょう。
ラグビー日本選手権の決勝に臨む選手などは、慈愛に満ちた言葉よりも、怖れを乗り越えられるような、強い意思をもった言葉が必要なのでしょう。
反対に、ものすごく傷つくことがあって、落ち込んでいるときに、鬼軍曹が必要かどうかは、よくよく考えた方がいいのでしょう。
そうなんです。
要は、「いまの自分」に合った声がけができているか、というのが、ポイントなんです。
辛いのが必要なときもあれば、甘いのがいいなってときもある。
その必要なものを与えてあげられるのが、味方でいる、ということなのでしょう。
私たちはどうしても無意識に、自分への言葉を選んでしまうものです。
だから、自分にかけている言葉を意識してみるというのは、とても大切なことです。
3.親しい友人が、同じ状況にいたとしたら
そうはいっても、自分の必要な言葉に気づくというのも、最初はなかなか難しいかもしれません。
自分とつながっていないと、感じられないことでもありますから。
そんなとき、おすすめな方法があります。
たとえば、自分の親しい友人が、いまの自分と同じ状況に置かれていたとしたら。
その友人に、どんな言葉をかけてあげたいか。
それが、自分にとって必要な言葉です。
自分の置かれている状況を、客観視してみる、ともいえるでしょうか。
さきほどのラグビーの決勝戦に臨む前の友人には、どんな言葉をかけてあげたいか。
家族のごはんをつくりながら、毎日仕事をがんばっている友人に、どんな言葉をかけてあげたいか。
恋人にフラれたショックを胸にしまいこんで、仕事を休まずにいる友人に、どんな言葉をかけてあげたいか。
もし、自分と同じ状況に親しい友人が置かれていたとしたら、どんな言葉をかけてあげたいでしょうか。
少し、考えてみてほしいんですよね。
そして、それを自分自身に、かけてあげてほしいのです。
「私がついているから、大丈夫!勝ってこい!」なのか。
「あなたは十分すぎるほど、がんばってきたよね。おつかれさま」なのか。
ぜひ、その言葉を自分自身に、かけてあげてほしいのです。
そうすると、自分ともっと仲良くなれますし、自分の感情を溜め込むことも、少なくなっていくのです。
今日は、感情は理解されないと感じると抑圧してしまうから、まずは自分が理解してあげる、というテーマでお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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