大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

自分の価値や魅力を受けとるためのワークについて。

自分の価値や魅力は、自分自身が一番分かっていなかったりするものです。

それを知り、受けとるためのワークをご紹介します。

1.自分の価値や魅力を受けとるには?

先日、カウンセリングのなかで「自分の価値や魅力、才能を受けとるには、どうしたらいいのか?」というお話がありました。

とても大切なテーマなので、少しここでも記事にしてまとめてみたいと思います。

まず、おさえておきたいのは「自分の価値や魅力は、自分自身では分かりにくい」ということです。

たとえば、めっちゃがんばって数時間かけてセットした髪形に対して、「お、今日は決まってるね!」と褒められるのは、受けとりやすいですよね。

でも、自分の価値や魅力って、そういったものではないんですよね。

コアな部分になればなるほど、自分が息を吐くように自然にしていることこそが、自分にとってのかけがえのない価値や魅力、あるいは才能であるといえます。

もう、無意識レベルでそれをしてしまっているわけですから、意識してそれをしている人とは、比較にならないんですよね。

それは本人が持って生まれた先天的なものに加えて、生まれてきてからの経験を通じて、醸成されていくものです。

それゆえに、価値や才能、魅力といったものは、本人もそれが「当たり前」だと思っていることも、多かったりします。

魚が「エラ呼吸できてすごいね」と言われても、鳥が「空を飛べていいねぇ」と言われても、「いや、そうだから…」としか言いようがないのと、同じようなものです。

(魚や鳥は、そもそも答えないかもしれませんが笑)

いつも無意識に、相手の気持ちを推し量って、気遣うことができること。

何も考えなくても、自然にリーダーシップを発揮できる人。

分け隔てない、無償の愛を与えられる人。

いろんな価値や魅力を持っている人がいますが、当の本人にとってそれは「当たり前」であるがゆえに、気づきにくいし、受けとり難い、ということが往々にしてあります。

だから、周りの人や、カウンセラーといった、他人を通じてそれを知る方が、分かりやすいし、受けとりやすいものです。

2.自分を癒すこと、価値を受けとること

さて、こうした自分自身の価値や才能、魅力ですが、もう一つ注意したいことがあります。

それは、自分を癒すことと、価値や才能を受けとることは、車の両輪のようなものである、ということです。

どちらかが欠けても、なかなか前には進まないものです。

過去の痛み、あるいは傷を癒すことなく、自分の価値や魅力を見つけようとすると、必ずそれは浮ついたものになります。

地に足がついていない、ともいえるでしょうか。

少し前に「自己否定と変身願望」というテーマでも書いたのですが、「自分には何かすごい才能があって、いまの自分はそれを発揮できていないだけ」という思考になりやすいものです。

だから、そこで「見つかっていない才能」も、少し自分とはかけ離れたものに目がいってしまったりします。

ここで私がお伝えしている価値や魅力、才能って、そういう「青い鳥」や「魔法の杖」ではないんですよね。

それがあれば、願いが叶う、すべてが丸く収まるといった類のものでは、ないんです。

むしろその逆で、「え、そんなのが才能なの?」といった感じや、「うわぁ、やっぱりそれかぁ…」という感じを受けたりするのが、自分にとってのコアな価値や魅力に近いのでしょう。

いまの自分を否定して、それを変えるために、価値や魅力、才能に逃げないこと。

ちょっと厳しい言い方に聞こえるかもしれませんが、とても大切なことです。

でも、わかっててもやっちゃうんですけれどね笑

ただ、自分を癒し、自分を愛せるようになることが、自分の価値や魅力を受けとる王道であることは、覚えておいて間違いないと思います。

3.自分の価値や魅力を知るワーク

さて、ここからは自分の価値や魅力を知り、受けとるための具体的なワークをご紹介したいと思います。

3つのステップがありますので、ぜひチャレンジしてみてください。

1.魅力的だと思う人を5人リストアップして、その魅力を箇条書きにする

まず最初に、自分が魅力的だとか、才能があるなぁ、尊敬するなぁ、と感じる人を、5人リストアップしてみてください。

身近な人でもいいですし、芸能人や役者、スポーツ選手といった人でも構いません。

できれば、それらをミックスして挙げてみると、いいかもしれません。

そして、リストアップができたら、「その人を魅力的だと感じる点」を、箇条書きしてみてください。

できるだけ、具体的な方がいいです。

「いつも笑顔で、周りの雰囲気を明るくできる」

「誰も見ていなくても、コツコツと努力できる」

…いろんな点があるかと思います。

できれば、先ほど挙げた5人の一人につき10個くらいは、計50個は挙げてみたいところです。

 

これ、先に種明かしになってしまうのですが、ここでリストアップされた魅力って、他でもない自分自身の価値や魅力なんですよね。

はい、「投影」の心理です。

人は、自分のなかに無いものは、外の世界に見ることができません。

「あの人は、ほんとに気遣いができる人だよね」と言える人は、気遣いがなんであるか?を知っている人なんですよね。

何を当たり前な、と思われるかもしれませんが、とても大切な視点です。

自分が魅力的に感じる人や、その魅力的な点というのは、必ず自分のなかにもあるものです。

2.自分の周りの人に、自分のいいところを聞いてみる

二つ目は、人によっては抵抗が出るかもしれません。

自分の周りの人に、自分の価値や魅力を直接聞いてみることです。

「わたしのいいところって、どんなところ?」くらいに、少しフランクな感じで聞いてみるのも、いいのでしょう。

「お、おもしろそう!」と思われるでしょうか。

「えぇ…難しい…」と感じられるでしょうか。

もし、難しいと感じるようでしたら、それはちょっと恥ずかしさを乗り越えるチャンスと思って、ぜひやってみてください。

けっこう、思いもよらない答えが返ってきたりします。

3.1と2を毎日眺める

さて、1と2ができたら、ぜひそこで出てきた価値や魅力を、毎日眺めてみてください。

「私は、そんな魅力ない」と感じられるかもしれませんが、それでもいいんです。

価値や魅力を受けとるのって、時間がかかるものです。

一回聞いただけでは、すぐに受けとれないんですよね。

だから、自分の心に刷り込ませるように、その価値や魅力を毎日眺めてみることが、とても大切なことになります。

せっかく作った自分の価値や魅力のリストですから、ぜひスマホの待ち受け画面とかにしたり、紙に書いてデスクや玄関、トイレに貼ってみたりしてみてください。

少しずつ、少しずつ、しみこませるように、受けとれるようになっていくと思います。

今日は、自分の価値や魅力を受けとるためのワーク、というテーマでお伝えしました。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

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