分かりづらい愛の伝え方をする人がいます。
なぜ、そうした伝え方をするのかという心理について想像をはたらかせることは、相手の心との間に架け橋をかけることに似ています。
1.別れは、愛の終わりではないのかも
昨日の記事では、別れは、愛の終わりじゃない、というテーマでお伝えしました。
愛の伝え方というのにも、いろいろな形があります。
分かりやすい形もあれば、分かりにくい形の愛というのもあります。
感謝を伝える、という形は分かりやすいですが、悪態をついたり、暴言を吐いたりという形の伝え方は、分かりにくいものかもしれません。
思春期の男の子なら、それも少し分かるのかもしれませんが笑
もちろん、相手にとって分かりやすく、受けとりやすく伝えることが、望ましいのでしょうけれども、なかなか現実にはそうできないこともありますよね。
心が傷ついてたり、余裕がなかったり。
痛みを感じていたり。
「助けて」と素直に言えないときだったり。
そうしたときに、分かりづらい愛の伝え方というのが、出てしまうのかもしれません。
こうした愛の解釈を広げてくれるのが、「癒し」であるというのが、昨日のテーマでした。
「癒し」とは、その人のものごとの見方やとらえ方が、ポジティブに変わることを指します。
それゆえ、いままでネガティブなこととして認識されていた過去のできごとも、「もしかしたら、そうじゃないのかも」と感じることができるようになったりします。
たとえば、親しい人、大切な人との別れ。
そうした別れもまた、愛の終わりではないのかもしれない。
そういった解釈が、「癒し」が起こるとできるようになったりもします。
昨日の記事では、そんなテーマでお伝えしました。
2.幸せで満たされているとき、そうするだろうか
今日は、そんな「分かりづらい愛の伝え方」について、もう少し掘り下げてみたいと思います。
離れることで、愛を伝えようとする人がいる、という伝え方があります。
分かりづらいですよね笑
でも、罪悪感に苛まれているとき、私たちは自分が汚れてしまっていると感じるものです。
そうしたとき、自分にとって大切な人に近づくと、その人を汚してしまうような怖れを抱いてしまうものです。
そうであれば、その大切な人から離れることが、自分にとってできる唯一のことだ、と考えてしまうことも、あるのでしょう。
あるいは、悪態をつく、暴言を吐くといった形で、愛を伝えようとすることも、あるかもしれません。
思春期の男子を想像してみると、なんとなく分かりますよね。
「うるせえ、クソババア」とか言ったりもしますが、まあそれって、ひねくれてはいるかもしれませんが、愛の表現の一種なんですよね。
それが大人がしたりすると、とっても分かりづらくはなりますが笑
こうした分かりづらい愛の伝え方、表現を考えるとき、
「幸せで満たされているとき、それをするだろうか」
という視点は、持っておいた方がいいように思います。
離れることで愛を伝えようとする人は、罪悪感に苛まれ、止むにやまれず「離れる」ということを選んでいるのかもしれません。
それは、幸せだ、満たされている、ワクワクする、といった感覚とは、遠いところにあるのではないでしょうか。
悪態をついたり、暴言を吐いたりすることにしても。
思春期の子にとっては、自分の身体が変化していく不安と怖さ、そして目覚めていく自我と、それまでの自分との葛藤、そうした苦しさの中から出てくるものかもしれません。
大人になって、それをしてしまう人にもまた、それなりの理由があるのでしょう。
それはきっと、幸せで満たされているところからは、遠いところにあるように思うのです。
3.想像することは、相手との間に架け橋をかける
そう考えていくと、分かりづらい愛の伝え方というのは、ある意味で助けを求めるサインでもあるのかもしれません。
本人が自覚的に助けを求めているのかどうかは、別として。
ただ、罪悪感に苦しんでいる。
ただ、いろんな怖れや不安のなかにいる。
そうしたことから、助けを求めているのかもしれません。
分かりづらい愛の伝え方よりは、分かりやすく愛を伝える方が、いいに決まっています。
それは、当たり前だし、誰もがそうしたいと思っています。
けれども、そうできないとき。
どうしようもなく心が傷ついていたり、あるいは分かりやすい愛を伝えてこなかったりして、どう伝えたら分からなかったりしたとしたら。
少し、見えてくるものが違ってくるのかもしれません。
なぜ、そのような伝え方をするのだろう。
それを想像してみることは、自分自身と相手との心のあいだに、架け橋をかけていくことに似ているようです。
その架け橋があればこそ、私たちは相手と心を通い合わせることができるのです。
今日は、幸せで満たされているときに、それをするだろうか、というテーマでお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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