「いい人」がやめられなくて、疲れてしまうとき。
その原因を紐解いていくと、心の中に隠している痛みがあるのかもしれません。
１．「判断」について
昨日の記事では、「判断」について、というテーマでお伝えしました。
私たちは、自分も含めた人の言動や、起こったできごとに対して、なんらかの「判断」をするものです。
ここでいう「判断」とは、その言動やできごとに対して、「いい」か「悪い」かのジャッジをする、というほどの意味です。
いつも笑顔のあの人は「いい人」、常にぷりぷり怒っているこの人は「悪い人」、といったように。
これは、他人に対してもそうですし、自分自身に対しても同じですね。
今日の自分は、イライラして周りの人にやさしくないから「悪い自分」である、といったように。
こうした「判断」は、私たち自身を縛ってしまうし、周りの人との関係性も損なってしまうことがあります。
自分が間違っている、悪い人である、と判断してしまえば、自分を責めることにつながりますし、他人との判断の基準が違うと、衝突や葛藤のタネになってしまいますよね。
「判断」することは分断を生み、私たち自身を縛る鎖にもなります。
では、「判断」はなにを基準にしているかといえば、心の痛みがつくっていたりします。
過去の傷ついた経験やできごと。
そこから、「これをすると、ひどく傷つくできごとが起こる」とか、「こんな自分では、いけない」といった基準を持つようになるわけです。
それゆえ、「判断」を手放していくには、そうした心の痛みを癒していく必要がある、というの昨日のテーマでした。
２．「判断」するほどに、いい人がやめられなくなる
さて、こうした「判断」の弊害について、もう少し詳しく見てみたいと思います。
「判断」をする傾向が強いと、私たちは必然的に「いい人」のポジションでいることになります。
先ほどもお書きしたように、「判断」とは、正しい側と間違っている側に区別することです。
そして、間違っている側に落ちると、私たちは責められているように感じます。
「自分が間違っている」
「やはり、自分がいけなんだ」
といったように。
これがしんどいので、「判断」をする人ほど、どうしても「正しい側」にいようとします。
それは、そうですよね。
誰しも、後ろ指をさされるような場所に、いたくはないですもんね笑
だから、「判断」をする頻度や傾向が強いほどに、その人は「いい人」をやめられなくなります。
常に、そのポジションにいないと、不安になってしまうんですよね。
これが、すごく息苦しいですし、常に肩に重荷を背負っているような、そんな感じがしてしまうものです。
だって、たまには悪いことをしてしまうのも、私たち人間です。
ときには、めっちゃ脂っこい唐揚げを、目いっぱい食べちゃうことだって、あるじゃないですか笑
それは冗談としても、常にいい人でいないといけないというのは、非常に疲れるものです。
３．隠している心の痛みは、なんだろう？
こうした「いい人」をやめられないのは、「判断」する傾向が強いからといえます。
そして、「判断」する傾向が強いということは、なんらかの強固な基準が、自分のなかに持っている、ということなんですよね。
その基準が強固だからこそ、そこからはみ出てはいけないと、「判断」が強くなるわけです。
では、なぜそんなに強固な基準を持つのかといえば、それはそれだけ強い心の痛みを抱えているからなのでしょう。
もっといえば、その痛みを隠してしまっていて、癒えていないから。
だからこそ、強固な基準で自分を守ろうとしている、ともいえるのかもしれません。
突き詰めていくと、「いい人」がやめられないのは、その内面に強い心の痛みを隠しているからなのでしょう。
だから、もし周りに気を遣い過ぎたり、合わせ過ぎたりして、疲れてしまうような「いい人」をやめたいと感じたとき。
直接的に「いい人をやめよう」とするよりは、自分の中で癒えていない心の痛みはないだろうか？と向き合ってみるアプローチは、とても有効なのでしょう。
今日は、「いい人」がやめられないのは、隠している心の痛みが強いから？、というテーマでお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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