誰かを許せないとき、そんな自分を責めてしまいがちです。でも、そもそも許そうとしたからこそ、その葛藤を抱くものです。許そうとしたことに、価値を見てあげてほしいのです。
「手放し」のプロセスの中では、「自立」をゆるめることが必要になります。「自立」の症状でもある完璧主義とコントロール欲、それがプロセスを阻むものだからです。
気づけば、10月も下旬になりました。ようやく秋らしい風が吹き、空にはまだら模様の雲が見える日が増えてきたように思います。
執着が手放せないとき、それでも「プロセスは順調だ」と思ってみることが大切です。そもそも、「手放そう」としたことに、すでに大きな価値があるのですから。
「手放し」のプロセスが進むと、寂しさや空しさを感じることがあります。これは、そのプロセスが順調に進んでいるというサインなんです。
執着と手放しのイメージについて、お伝えします。カチカチに握りしめたままなのが執着であり、その握りしめた手をそっと開くのが「手放し」のイメージです。
執着しているとき、私たちの意識は「いま」にいません。だから、「いま」できることを探し続けることは、執着をゆるめるのに非常に有効です。