大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

2023-01-01から1年間の記事一覧

時には、昔の話を。 ~ゴジラの映画と、父の記憶と

映画館で観る映画は、ある種の特別な体験のように思います。 大きなスクリーンで映像作品を観るというのは、他にはない情感を与えてくれます。 受動的であり、パーソナルな体験であり、どこまでも一人で楽しむものではあるのですが。 それでも、誰かと一緒に…

めぐる春と、桜と愛と。

「世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし」そう詠ったのは、在原業平だったでしょうか。

時には、昔の話を。 ~コーラアップの思い出

ふと、書きものをしている手をとめて。コーラアップを一つ口に含んで、その固めの食感を楽しんでいると。セピア色の記憶を、思い出させてくれます。

いつかの厨房のおはなし。

夢、というのは不思議なもので。まったく奇想天外な夢を見ることもあれば、過去の思い出のような夢を見ることがあります。

時には、昔の話を。 ~夕暮れ時の社会科研究室の思い出

冬の夕暮れは家路を急がせますが、春のそれはどこかあたたかで、観る人をぼんやりとさせるようです。その色の移ろいは、私の高校時代のことを想起させてくれるようです。

時には、昔の話を。 ~祖父とキャッチボールの思い出

いまは亡き、そんな祖父とのキャッチボールを、思い出していました。それはどこか、あのボールを捕っていれば、というほろ苦い申し訳なさとともに、思い出されるのです。

桜の開花時期と、心の情景のめぐりについて

花は誇らず、ただ咲くのみなのですから。そして、私自身も、そのように在りたいと願うのです。

故郷の桜の色に、思い出を重ねること。

いつもこの時期に行く、墓参り。なんだかこの日は、いつもと違う道を通って行きたいと思ったのです。

【ご案内】2007年金鯱賞に寄せて、ウマフリ様に寄稿させていただきました。

2007年の金鯱賞の思い出に寄せて、ウマフリ様に寄稿させていただきました。

白き花、笑うように咲く。

春の空に、満面の笑みを浮かべる白木蓮。この時期だけのギフトを、楽しむことができた春の日でした。

3月10日の、空の色。

3月10日、金曜日。見上げると、青空が広がっていました。

意志の力と、偶然とは、同じことの裏返しかもしれない。

自分の意志の力を信じること。自分に与えられた川の流れを信じること。それは、どこか同じことのように、最近はつとに感じるのです。

雑踏のざわめきに、人のやさしさを想うこと。

久しぶりに、競馬場の雑踏のなかにいました。 感染症禍下で、なかなか気軽に訪れることも難しい時期もありました。 無観客を経て、事前抽選に当たらないと、入場できない時期が続いたり。 けれど、こうしてふらりと競馬場を訪れることができるようになったの…

時には、昔の話を。 ~黄色い蝶の思い出

祖母の家の庭では、春になると黄色い蝶々が舞っていました。やわらかな春の日差しのなか、ひらひらと舞うその蝶々の色を、よく覚えています。

訪れる春の麗らかさと、過ぎゆく季節の切なさと。

早いもので、もう時候は「啓蟄」を迎えました。地中で眠っていた生きものたちが目覚め、土の外に出てくるころ。小さな虫から、熊などの大きな生きものまで、冬眠から目を覚まして、春の空気に触れる時候です。

懐かしき記憶をめぐる、雨水の熊野巡礼5 ~大綱の戻った花の窟神社

花の窟神社は、伊弉冊尊(イザナミノミコト)が火神・軻遇突智尊(カグツチノミコト)を産み、灼かれて亡くなった後に葬られた御陵とされる。季節の花を供え飾ってイザナミノミコトを祀ったことから、花窟という社号が付けられたと考えられているそうだ。

懐かしき記憶をめぐる、雨水の熊野巡礼4 ~熊野速玉神社と梛の木

熊野三山のひとつ、熊野速玉神社を訪れる。もとは、先に訪れた神倉神社に熊野権現が祀られていたのが、この場所に遷されたとのこと。

桃の節句の熱田さんは、花が盛りなり。

今日は3月3日、桃の節句。もう啓蟄も近くなってきました。そんな日に、熱田神宮を訪れることができました。

懐かしき記憶をめぐる、雨水の熊野巡礼3 ~神倉神社から熊野灘を望む

熊野権現が、熊野三山として祀られる前に、一番最初に降臨されたのが、この神倉山の地とされる。熊野速玉神社の摂社でありながら、熊野信仰のルーツとされる神社。

弥生のはじまり、悲しみと喜びのめぐる春。

3月、弥生。雨水も末候、「草木萠動(そうもくめばえいずる)」。その生命力にあふれ、さわやかなイメージとはうらはらに、どこか3月は人のこころを揺らすことがあります。

懐かしき記憶をめぐる、雨水の熊野巡礼2 ~大斎原・湯の峰温泉公衆浴場

熊野本宮大社に参拝したあとは、旧社地である大斎原へ。のどかな田んぼの道の先に見えるは、大斎原の大鳥居。

懐かしき記憶をめぐる、雨水の熊野巡礼1 ~七里御浜・熊野本宮大社

初めて熊野を訪れたのは、人生の転換期だったように思う。いろんな怖れがあったが、熊野の風はやさしく私を迎えてくれた。以来、熊野を訪れることは、私のライフワークのようなものかもしれない。

時には、昔の話を。 ~傘についての思い出。

静かに降る、あたたかさを含んだ雨を見ていると、傘についての思い出にふけってしまうようです。

脱稿の脱力感。

先般からお騒がせしておりました、2月にご依頼いただいた文章を、ようやく書き終え、納品しました。温かい応援いただきまして、ありがとうございました。

【受付中!】3月度個人カウンセリングを募集いたします。

3月度の個人カウンセリングを募集いたします。皆さまとお会いできますことを、心より楽しみにしております!

時には、昔の話を。 ~静かな土曜日の思い出

学校も企業も、週休二日制が一般的になったのは、いつごろだったのか。そんなことを、考えることがあります。私が小学生のころは、まだ土曜日も午前中だけ学校があったことを覚えています。

我王と茜丸のはざまで。

手塚先生のライフワークともいえる、「火の鳥」。初めて読んだのは、小学生のころだったでしょうか。その中でも「鳳凰編」は、私が強く影響を受けた作品の一つでした。

時には、昔の話を。 ~故郷の川面の輝き

感情と結びついた記憶は、忘れないと聞きます。とても嬉しいことがあったとき、とても悲しいことがあったとき。そのときの風景や天気、あるいは風の色や聞いていた音などを、よく覚えているのは、そのためといわれます。

2月の雨はどこか静かで、やさしく。

この間、立春の記事を書いたと思ったら、もう季節は進んで「雨水」のようです。 降る雪が雨に変わり、雪解けがはじまる時候。 その降る雨のなかに、春の息吹を少しずつ感じるころでもあります。 張り詰めた雪や氷の季節から、暖かに流れる潤いの季節に、移り…

砂塵に舞うゴドルフィン・ブルー。 ~2023年 フェブラリーステークス 回顧

寒風の中、砂塵に舞うゴドルフィン・ブルー。坂井瑠星騎手の手綱捌きが、光った。2,023年フェブラリーステークス、レモンポップが制した。