感情を感じ尽くすと、周りの現実が変わることがあります。それはとてもとても不思議なことなのですが、「風が吹けば桶屋が儲かる」の方式で、内面の変化がめぐりめぐって外界に影響を及ぼすのでしょう。
厳しい寒さの日々の中に、春の芽吹きを見つけること。それはどんな深い闇の中にも光を探すという、この上ない楽しみです。
感情を感じて処理するエネルギーが枯渇している場合は、感情に蓋をして感じないようにしてしまいます。自分の感情を見て見ぬふりをする、というわけです。そして、一度蓋をするとそれは癖になり、どんどん自分の感じているものに鈍感になっていきます。
感じた感情の幅だけ、豊かな生を受け取れる。そんなふうに思うのです。
「感謝」についての話題です。日々を豊かに暮らすには、ドバドバ系よりもジワジワ系の幸せを味わうのが一番だと思うのです。それは遠足を待つ日が楽しいことに似ています。
人生最大の悲劇は、人生最大の喜劇に変えられる。そんな格言もあります。いま現実に起こっていることに、善いも悪いもありません。それに対して意味づけをしているのは、私たち自身です。そして、すべての問題は、必ず最後は感謝で終ります。
「感謝」とは、そこに在る愛を余すことなく受け取れる言の葉であり、人生を好転させるくらいパワフルなツールであり、癒しの到達点であり、自己肯定の最強のメソッドの一つです。