人にはそれぞれいろんな願望があるものです。
お金がたくさんほしい。
有名になりたい。
理想のパートナーと結婚したい。
馬券がよく当たるようになりたい。
などなど・・・
形は違えどいろんな願望がありますが「ほんとはそれをすることで何が得たいのか?」をクリアにすると、それが叶うことが多いように思うのです。そして、それが見つかると当初の願望はダミーだったことに気づくことが往々にしてあります。
昨日、中京競馬場を訪れましたので、その訪問記とあわせてそんなつれづれを。
中京競馬場のロケーションは愛知県豊明市。国道302号線沿いの有松I.C.から少し東に入ったあたり。公共交通機関ですと、名古屋駅から名鉄・名古屋本線で約20分の「中京競馬場前」駅から徒歩10分。
真冬でも緑の芝が美しい。造園課の方の力はすごいものだと訪れるたびに感動します。重賞レースのない土曜日でしたが、そこそこ人は入っていました。雲が多かったですが、風がなくそれほど寒さを感じませんでした。
名馬・サイレンススズカのモニュメントにごあいさつ。1998年にここ中京競馬場で行われた小倉大賞典と金鯱賞でのぶっちぎりの逃走劇は、今でもファンの語り草となっています。
場内には「名鉄パノラマカー」の展示があり、冷暖房の効いた車両の中でお弁当を食べたり昼寝したり、馬券の検討をしたりできます。加えて運転席に乗ることもできるので、息子のお気に入りのスポットです。この日は女性限定のイベントをしていましたが、息子と二人でしたので指をくわえてやり過ごします。
他にも、サラブレッドが走るコースの内側にはこんな遊具がたくさんあり、ポニーや馬車に乗れるイベントがあったりします。家族連れのお客さんは本当に多いですね。
10レース、はこべら賞のパドック。3歳牝馬のタガノアムと丸田騎手。11番人気ながら4着と掲示板に載る活躍でした。
サラブレッドが走るのは本当に美しい。
コース近くで蹄鉄の音を聞くと、心が揺さぶられます。
最終レース、鞍ヶ池特別の最後の直線。1番人気のリライアブルエースが内から抜け出します。数年前に改装されて直線が長くなり坂ができてから、ゴール前の逆転が多くなったような気がします。
戦い終わって。冬の日の短さも相まって、祭りのあとの寂しさ。明日の開催に向けて、職員の方がスタンドの清掃と芝コースの手入れをされています。お疲れさまです。
・・・とまあ一日遊べるのですが、冒頭に戻りますと「願望を叶えることによってなにを得たいのか?」というお話でしたね。
たとえば「お金がたくさんほしい」ならば、それを叶えたときに何をしたいのか?何を得たいのか?をイメージしてみることです。好きに使えるお金が今よりもずっとたくさんあったとしたら、何をしたいでしょうか。何を得たいでしょうか。
もしそれがイメージできたら、それは本当に「お金がたくさんないと得られないもの」なのか、考えてみることは大いに意味があることのように思うのです。もしかするとほんとうに得たいものは、その願望が叶うこととはあまり関係がないことなのかもしれません。
私のことをお話しさせて頂きますと、私は以前「競馬好き」=「馬券好き」という先入観があり、馬券がよく当たるようになりたいと思っていました。
いろいろな本や新聞やネットで勉強して、実践してみたりして、競馬場を訪れると新聞とスマホとにらめっこしてみましたが・・・センスがないのか何なのか、全く当たるようになりませんでした。たまに当たっても楽しくなかったようで、そのうち競馬場から足が遠のいていきました。
そののちに、人生の転機があり「私の好きなことなんだろう」と考えることになり、競馬場を再び訪れてみました。
しかし、やはり馬券は当たらないのですね。
そこで考えました。
何で馬券がよく当たるようになりたいのだろう。
馬券がよく当たるようになって、何を得たいのだろう。
そこで気づきました。
いつも競馬場に行くときは、勝ったらよく冷えたビールと美味しい肴で祝杯を挙げたい!と思っていたことに。
ん?あれ?
それって、別に馬券が当たらなくてもやれることじゃないの?
むしろ、馬券が当たる前にできちゃうことじゃないの?
それに気づいたら、こうなりました。
風のないぽかぽかした冬の午前中から大好きなサラブレッドを愛でながら、ビールをぐびぐびという幸せの極致。This is SIAWASE!本当にほしかったのは、馬券が当たることでありませんでした。
もちろん馬券も買います。けれど、先日はどれかなーと考えてピックアップした何頭かの名前を読み上げて、息子に選んでもらった一頭の単勝か複勝を買うという緩すぎる買い方で一日がんばれー!と応援して楽しむことができました。
もちろん、これは私のみに適用できたことです。
競馬に絡んでも、百人いれば百通りの願望があると思います。
ただ、競馬に限らず、もしも願望がなかなか叶わないとするなら、ほんとはそれをすることで何が得たいのか、を掘り下げてみるのは価値のあることだと思います。その指針は、そこで得たい「感情」にあるのかもしれませんね。
さて、そんなこんなの緩すぎる予想でしたが、一日のビールと昼食代と交通費くらい浮いたのは、不思議な限りです。「手放すと入る」のか、「実は息子が馬券の天才だった」のか、「緩むほどにうまくいく」のか。
これは検証が必要ですので、また競馬場に足を運びたいと思います。
それでは、どうぞごゆっくりお過ごしください。