パートナーとは感情を共有するものです。
それゆえ、自分の感情を感じつくすことが、パートナーを癒すことにもなるのです。
1.パートナーと「罪悪感」でつながらないこと
昨日の記事では、パートナーと「罪悪感」でつながらないこと、というテーマでお伝えしました。
パートナーシップの危機 その7 ~「罪悪感」でつながる危うさ - 大嵜直人のブログ
パートナーが持っている「罪悪感」に、自分が過剰に反応してしまうと、パートナーシップにあまりいい影響を与えません。
「罪悪感」とは、自分は罪深い人間、悪い人間であり、罰を受けないといけない、と思ってしまう感情のことです。
それゆえ、自分を幸せから遠ざけたり、わざわざ自分を不幸せにする選択をするようになったりします。
そして、「罪悪感」を持っていると、周りの人に対して「ひきこもる」か「攻撃する」かのいずれかの反応が出ます。
「パートナーに浮気がバレた」というシチュエーションを想像してみると、わかりやすいかもしれません。
「対話を拒否する(ひきこもる)」か、「逆ギレする(攻撃する)」か、のいずれかの反応を示すことが多いものです。
それはともかくとして、こうした「罪悪感」をパートナーが持っていたとき、あるいはそうした反応を示したとき、それとつながらないことが、とても大切であるというのが昨日のテーマでした。
感受性や共感力の高い人ほど、相手が「罪悪感」にまみれて、ずーんと沈んでいるとき、自分もそうしないといけないような感じを受けてしまうものです。
けれども、それをすると、お互い一緒に沈んでしまう、ドロ沼にはまってしまいます。
もしパートナが「罪悪感」にまみれているように見えるなら、それは自分自身の「罪悪感」の投影なのかもしれません。
そうであれば、まずは自分の「罪悪感」を癒していくこと、それが大切なことでした。
2.パートナーとは感情を共有する
今日は、このパートナーと感情を共有するというテーマを、もう少し掘り下げてみたいと思います。
私たちは、パートナーと感情を共有します。
これ、究極的には、パートナーに限った話ではなく、どの人とも共有するのでしょうし、突き詰めていくと集合無意識のような話になるのでしょう。
ただ、関係性が近いほど、感情を共有する量は大きく、そして深いものになります。
それが顕著にあらわれるのが、パートナーとの関係といえます。
イメージとして、お互いに水の入った水槽を持っていて、その2つの水槽が、細いパイプでつながっているようなイメージでしょうか。
その水槽に入っている水が、感情です。
片方に赤い水が入ったら、それがパイプを通じて、もう片方の水槽にも流れていき、いつかは混ざり合っていくような。
そんなイメージです。
「え?昨日の記事では、パートナーの『罪悪感』とつながらないこと、って言ってたじゃん?」
と思われたかもしれません。
ああ言えばこう言うという、心理学あるあるです笑
共有はしちゃうんだれけれども、そこに引きずられ過ぎないこと、というのが昨日の記事での重要ポイントでした。
今日の記事でのポイントは、「つながっているんなら、自分の感情を癒すことが、相手を癒すことにもなるよね」という点です。
3.自分の感情を感じつくすことが、相手を癒す
そうなんです。
「まず、自分」とは、パートナーシップでよく言われることですが、それは「まず自分のことをしましょう」という意味ですが、「自分を癒すことで、相手を癒すことができる」という意味でもあるんですよね。
この順番を逆にして、「自分を放っておいて、先に相手を救いに行こうとする」と、ロクなことがありません。
それは、以前にもお書きした通りです。
自分が傷だらけで、弾薬も尽きているのに、「前線で苦戦している仲間を助けに行く!」と息巻いても、共倒れになるだけのと、同じです。
「まず、自分」というのは、パートナーシップの大原則です。
ただ、自分を癒すことは、ただそれだけにとどまらないんです。
パートナーをも、癒すんです。
先ほど、つながっている2つの水槽のたとえがありました。
水槽の中の水が、濁ったりよどんだりしたとしても、自分の水槽の水をきれいに浄化していれば、いつかは相手の水槽もきれいになります。
だって、2つの水槽はつながっているのですから。
たとえ、相手の水槽に、あふれそうな量の水(感情)が入ってきたとしても。
自分の水槽の水を吐き出していれば、いつかは相手の水槽の水も、少なくなって落ち着いていきます。
パートナーとは感情を共有するがゆえに、自分の感情を感じつくすことが、相手を癒すことにもなるんですよね。
だから、「まず、自分」なんです。
自分を癒すことが、パートナーのためにもなる。
パートナーシップの奥深く、そして不思議な真理です。
今日は、自分の感情を感じつくすことが、相手を癒すことにもなる、というテーマでお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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