いらっしゃいませ、ようこそお越しくださいました。
昨日に引き続き、書評を。
人気のビジネスコンサルタント、本田晃一さんの新著「なんか知らないけど、強運が舞い込むすごい習慣」に寄せて。
私は本田晃一さんには直接お会いしたことはないのですが、ブログやFacebookをフォローさせて頂いて、いつもその考え方を学ばせて頂いていたり、あふれ出るユーモアに楽しませて頂いております。
その本田晃一さんの新著は、「なんか知らないけど、強運が舞い込むすごい習慣」というタイトル。
これだけを見ると、馬券や宝くじがよく当たるようになる習慣のように聞こえるかもしれませんが、内容は「自分の願望を実現するために有効なプロセス」について書かれています。
冒頭の運の仕組みの中で紹介されている、宝くじの高額当選者に見られる行動。
・軽やかにくじ券を買う。
・当たりでもはずれでもあまり悔しがらずに、「買う行為」そのものを楽しんでいる
・はしゃいでいる気持ちの時にくじ券を買う。
この3つの特徴的な行動は宝くじに限らず、人の生きること全般に言えることだと思います。
つまり、どんな状況であろうと「生きる行為」そのものを楽しむ。
そうなれたら、勝手に夢や願望は叶っていくような気がします。
そして、周りから運がいいと見られる人は周りが「あたりまえ」に思うことに「感動し」、「感謝」している。
そうすることで、めぐりめぐってその人に「感動」や「感謝」が返ってくる。
そう言われれば当たり前の話のようにも聞こえますが、そうは言ってもなかなか簡単にそう生きることはできないものです。
ではなぜ多くの人がそれをできないのか、という心理的な側面をこの本の中では「運の川の流れをせき止める心の氷」とわかりやすく表現されておられます。
そして、その氷を溶かして運の川を大きく流すための簡単な習慣を紹介されており、ふんふんとうなずいているうちにどんどん読めてしまいます。
その中でも、本田晃一さんのこれまでの半生の中での印象的なエピソードや、出会った人たちの言葉が豊富に散りばめられているのが印象的でした。
本田健さん、竹田和平さん、心屋仁之助さん、北原照久さん、武田双雲さん・・・
そんな方々とのエピソードを読んでいるだけでも楽しいです。
その中でも印象的だったのが、心屋仁之助さんとのエピソード。
仁さんに以前、ブレーク前とブレーク後でどんなふうに心の持ち方を変えたのかを伺ったことがあります。
仁さんの答えはこうです。
「自分は素晴らしいということにした。それは自分のすごい部分を素晴らしいじゃなくて全然できていない、最低だと思っている底辺の部分を、素晴らしいということにしてしまった」
素晴らしいと思いたくて、自分を素晴らしく思えるような努力を重ねるのではなくて、「自分の最も底辺な部分」を素晴らしいと勝手に決めてしまったということです。
結局、運の話も自己肯定も、すべてはこれに尽きると思うのです。
ポイントなのは、自分の最低な部分を自分で「素晴らしいということにしてしまった」「勝手に決めてしまった」という太字の部分だと思います。
そこに何らかの自分以外の外の世界の証拠も、他人からの承認も、何もなしで「そういうことにしてしまった」。
これって、究極の自己承認であり、自己肯定だと思うのです。
人は見つけようと思えば、世界の中からいくらでも「最低な自分はやっぱりダメだ・・・」という証拠を見つけてきます。
そうではなくて、勝手に「最低な自分も最高!」と「決めてしまう」。
ここに、自己肯定の究極の形があると思うのです。
そんないろんな示唆に富むエピソードや自己肯定を深める方法がたくさん詰まった、本田晃一さんの新著でした。
本田さんがこれまで得てきた人生訓を1,400円で学べると思うと、ありがたいことです。
本というのは紙とインクだけでできているのに不思議なものですね。
これからももう少し書評を増やしていきたいと思います。
今日もお越し頂きまして、ありがとうございました。
どうぞ、ごゆっくりお過ごしください。