大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

ぼんやりとした色。

たとえば、どこかのある土地を訪れる。

もしかしたら、それは、ずっと訪れたかった場所かもしれない。

たとえば、だれかある人と会う。

もしかしたら、それは、とても憧れていた人かもしれない。

たとえば、ある何がしかの体験をする。

もしかしたら、それは、ずっと夢見ていた成功だったかもしれない。

もし、仮に。そうだとしても。

その何がしかが、その人を変えることは、無い。

どこへ行っても、誰と会っても、何をしても。

立ち上ってくるのは、「わたし」でしかない。

それは不確かで、あやふやで、霧のように消えそうに見えるかもしれないけれど。

それでも。

何をしていても、浮かび上がってくるんだ。

いつも、なにをしていても。

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東の空、ぼんやりとした色。