何かに決めること、肚をくくることを「コミットメント」と呼びますが、そのためには、自分を受け入れ、許すことが必要です。
何かの選択で迷ったときは、それを決められる自分になるまで待つことも、一つの方法です。
1.結果とプロセスと、心のありよう
「執着」と「コミットメント」というテーマで、ここのところお伝えしております。
結果にこだわる「執着」、プロセスを楽しめる「コミットメント」。 - 大嵜直人のブログ
私たちの心が、何か一つのものに囚われていることを「執着」と呼びます。
何かのできごとだったり、誰かだったり、あるいは仕事やお金、はたまた理想の自分だったり。
さまざまなものに、わたしたちは「執着」します。
「執着」していると、それ以外に選択肢がなく、それゆえに窮屈さや息苦しさを感じるものです。
そして、どうしても結果をコントロールしたくなります。
相手の行動だったり、あるいは仕事の成果だったり、未来のことだったり。
しかし、そうしたものは、なかなか自分ではコントロールできないものです。
コントロールできないことで、また「執着」を強めてしまったりもします。
一方で、「執着」とは似て非なるものに、「コミットメント」があります。
決心、覚悟、肚をくくるといったニュアンスと似ていますが、「コミットメント」しているとは、選択肢がある中から選んでいる、選び続けている状態です。
自分で「選んでいる」というのがポイントで、それゆえに「執着」のような窮屈さはなく、楽な感じ、自分自身でいられるような、そんな感じがするものです。
「コミットメント」していると、結果にこだわるというよりは、そのプロセスを楽しむことができます。
どんな結果が出たとしても、それを受け止め、自分ができることを続けていくことができるのです。
そうしていくうちに、自分の望んだものを手に入れることができやすくなったりもします。
2.「コミットメント」するためには?
さて、そんな「コミットメント」のありようですが、どうやったらそこに至ることができるのか?というテーマを、今日は少し考えてみたいと思います。
言い換えるなら、
「どうやったら、決断できる自分になれるのか?」
「どうしたら、覚悟を決めることができるのか?」
という視点といえます。
「コミットメント」することは、ある意味で怖いものです。
逆に言えば、「執着」する方が簡単です。
なんたって、一つしかない選択肢を選べばいいのですから。
さしずめ、メニューが「唐揚げ定食」の一つしかないお店に入って、オーダーをするようなものでしょうか。
それは、簡単ですよね笑
でも、これがメニューがいっぱいあったら、迷いますよね。
「あぁ、オムライス定食も美味しそう…でも、生姜焼きセットもいいなぁ…ここは外したくないなぁ…」といった具合に。
選択肢があるなかで選ぶというのは、ある意味で怖いものです。
その怖さの奥にあるのが、「失敗が許せないこと」だったり、「一つしか正解がないという思い込み」といったものでしょうか。
そして、そのもっと奥底には、「うまくいってしまったらどうしよう」といった、幸せになることへの怖れが眠っていたりします。
これらは、突き詰めていくと、自分をどこまで受け入れられているか、自分を許せているか、という問題に行き着きます。
失敗する自分を許すこともそうですし、
罪悪感を癒して、自分が幸せになることに許可を出すことも、そうなのでしょう。
だから、「コミットメント」するためには、自分を癒すこと、自分を信じること、自分を愛すること、自分を許すことが、そのベースになります。
はい、結局はいつもと同じ話になってしまいました笑
3.決められるまで待つのも、一つの手
もし、あなたが、いま何かに「コミットメント」できないとしたら。
無理に決めようとしなくても、いいのかもしれません。
無理矢理に決めようとすると、「執着」になってしまったりもしますから。
決められるまで待つのも、一つの手です。
決められる自分になるまで、「コミットメント」できる自分に成長するまで、待つ。
それも立派な、一つの選択です。
もし、自分が「コミットメント」できているとしたら。
もし、自分が決めることができているとしたら。
それは、どんな自分なのでしょうか。
どんな顔をして、どんな雰囲気で、どんな振る舞いをしているのでしょうか。
それを、少し想像してみてください。
きっと、素敵なあなた自身に、出会えると思うのです。
今日は、「コミットメント」できる自分になるまで待つことも一つの決める方法、というテーマにしてお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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