自分のことは、一番自分が分かっていないものです。
そんな自分の価値や才能を知るための2つの方法と、それを受けとるためのヒントについてお伝えします。
1.自分の価値を受け取らないと起こること
昨日の記事では、自分の価値を受け取らないと起こること、というテーマでお伝えしました。
自分の才能に無自覚でいると、自分は消耗し、周りとの葛藤を生んでしまうから。 - 大嵜直人のブログ
自分のことは、なかなか見えにくいものです。
だから「鏡」というものがあるのでしょうね。
その「鏡」が御神体になっている神社があると聞きますが、それも象徴的なことと感じます。
あなた自身のことをちゃんと見つめなさい。
そんなことを、教えてくれているのかもしれません。
「鏡」を見れば、自分の外見や容姿は見ることができますが、こと自分の内面的なこととなると、難しいものです。
自分が持っている価値や資質、あるいは才能。
そうしたものは、ともすると外見以上に、自分のことは分からないものなのかもしれません。
しかし、わからないままにしておいたり、あるいはそこに無自覚でいると、少しまずいことが起こるものです。
自分自身にとっても、自分の周りの人にとっても。
自分の資質や才能に無自覚でいると、まず周りから嫉妬されたり、疎まれたりすることがあります。
「あなたはいいよね、たいして苦労もしていないのに、そんな素敵なものが与えられていて」
時には、そんな目で見られたりすることも、あったりします。
それゆえ、自分の資質を忌み嫌うようになったり、周りから距離を置きたくなって、孤立しやすくなったりします。
そして何より、自分自身がその資質や才能によって振り回されたり、疲弊したりします。
自分が乗っているのがF1カーだとは知らずに、軽自動車に乗っているような感覚でアクセルを踏んだら、どうなるでしょうか。
えらいことになりますよね。
…というか、私もF1カーに乗ったことはないので、実際のところはわかりませんが笑
そうしたネガティブなことにならないためにも、自分の資質や価値、才能といったものを自覚して、少しずつでも受け取っていくことは、とても大切なことです。
2.自分の価値や才能を知るための2つの方法
「いや、自分に才能や価値なんてないよ」と言われる方が、いらっしゃるかもしれません。
あるいは、「自分の才能は何なのか、わからない」と感じる方も、いらっしゃるかもしれません。
なので、今日は自分の価値や才能を知るための方法について、少し考えてみたいと思います。
ライトなものと、結構深いものと、2つの方法をご紹介してみます。
周りの人に聞く
1つ目は、「周りの人に聞く」。
あ、いま「なんだ、そんなことか」と思われたでしょ笑
でもね、これ単純だけれども、非常に強力で、本質的なことだと思います。
自分のことは、自分が一番わかっていないもの。
一方で、周りの人は、自分よりも自分のことをよく見てくれているものです。
だから単純に、
「わたしのいいところって、どんなところがあるか教えて?」
と聞くのが、一番手っ取り早いわけです。
これ、聞き方に一つポイントがあって、「わたしのいいところってある?」と疑問形で聞くのではなくて、「いいところがある」という前提で聞くのがポイントです。
すると、相手もその前提で答えを返してくれますから。
できれば、自分が信頼している人から、少し距離のある人まで、聞く人のバリエーションを取ってみることもおすすめです。
私もやってみたことがあるのですが、結構思いもよらない答えが返ってきたりして、面白いものです。
「でも、そんなこと聞くのは、恥ずかしい」、そんな風に感じる方もいるかもしれません。
その恥ずかしさを感じた上で聞くことは、とても素敵なチャレンジになりますので、ぜひおすすめしたいところですが、もしそれでも難しいようであれば、「いままで自分が誰かから褒められたことや、価値を伝えてもらったことを思い出してみる」という方法でも大丈夫です。
時間をかけて思い出していると、「あ、そういえば」と出てくるものです。
それを、ゆっくりと反芻してみるのがおすすめです。
周りの人に聞く。
単純ですが、強力な方法です。
これまでに悩んできた問題から価値を見る
さて、もう一つの方法は、もう少しヘビーなものです。
自分一人でやろうとすると、沼にはまってしまいがちなので、信頼できる人や、カウンセラーなり、誰かの力を借りながらやることがおすすめです。
その方法は、「悩んできた問題から自分の価値を見る」というものです。
何に悩み、どんな問題を抱えてきたのかは、その人が持っている資質や才能を、正確に表してくれるものです。
一人でやらない方がいい、とお書きしたのは、自分だけで考えると、その問題や悩みのネガティブな部分に引きずられてしまうことが多いからです。
現在進行形の悩みなどは、その傾向が強いと思います。
しんどい感情に引っ張られて、資質や才能といったものに目が向かないものですから、一人でやるよりも、誰かの力を借りる方がおすすめです。
家族の問題で悩んできた人は、誰かの居場所をつくることができるのかもしれません。
孤独を抱えてきた人は、つながりをつくる才能があるのかもしれません。
お金で悩んできた人は、大切な人に豊かさを与えられる才能があるのかもしれません。
それらはほんの一例ですが、問題はその人の才能や資質を浮き彫りにしてくれます。
それは、人生をかけて悩んできた問題ほど、そうなのでしょう。
価値や才能と聞くと、どこかキラキラしていて、誰もが羨むもの、というようなイメージがあるかもしれません。
もちろん、それも価値や才能の一面ではありますが、それだけがすべてではありません。
それがあるがゆえに、深く悩み、傷つき、自分を責め…そうしたことがあるのも、価値や才能の持つ一面です。
だからこそ、その人の持っている悩みや問題にこそ、かけがえのない才能が隠れているという視点を、私は大切にしたいと思っています。
3.受けとるときは「無邪気に」!
自分以外の人に聞く。
自分の抱えてきた問題から知る。
どちらも、自分の価値や才能を知るために、とても有効な方法です。
さて、そのようにして自分の価値や才能を知ることができたなら、それを余すことなく受けとりたいものです。
けれども、なかなか「受けとる」というのは難しいものですよね…
はい、私も重々、承知しております笑
「受けとる」というだけで、いくつもテーマが書けてしまうのですが、今日は一つだけお伝えしたいと思います。
それは、価値を伝えられたときは、「無邪気に」受けとる、という点です。
たとえば、先ほどの「誰かに自分の価値や才能を聞く」というなかで、自分の価値を伝えてもらえたとします。
そのときに、「いやいや、そうじゃないぞ…」とか、「わたし、そんなんじゃないんです」と考えたりしないことです。
「へー、そうなんだ!ありがとう!」
これだけで、いいんです。
伝えてもらった価値が、ほんとうに自分にはあるのか?とか、そんなことはないよ、だって…とか、そうしたことは考えなくていいんです。
いや、考えてしまうかもしれませんが、無理矢理にでも無邪気でいることです。
「なるほど、そうなんだね!」
これだけで、いいんです。
イメージとしては、3歳児が「これあげる!」と、自分の持っているお菓子をひとつくれたときのように、笑顔で受け取ってみましょう。
自分の価値や才能に限ったことではないのですが、私たちが何かを「受けとる」ことを阻むのは、「罪悪感」です。
周りからの愛やつながり、思いやり…
「罪悪感」があると、そうした世界からの贈りものを、「受けとってはいけない」と感じるものです。
だって、自分は罪人なんですから、豊かになってはいけないですし、幸せでいてはいけないわけですから。
その「罪悪感」を癒すものの一つが、「無邪気さ」です。
価値や才能を受けとるときは、「無邪気に」。
何も考えず、ありがとう、でいいんです。
だって、あなたにはそれが、あるんですから。
今日は、自分の価値や才能を知るための2つの方法、というテーマでお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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