大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

幸せを感じるのに、条件付けなんて要らない。

何か問題があると、それを解決しないと幸せになれない、と考えてしまいがちです。

しかし、真実はそうではありません。

幸せを感じるのに、何ら条件付けは要りません。

1.「犠牲」に気づいたときは

昨日の記事では、「犠牲」に気づいたときは、というテーマでお伝えしました。

自分が「犠牲」していることに気づいたときに、それをどう捉えるか? - 大嵜直人のブログ

「犠牲」とは、やっていることは素晴らしいことであっても、それをしている自分が幸せを感じられない行動や、その心理を指します。

自分も疲れているのに、同僚の残業を手伝ったり。

母親なんだからと、遊びに出かけるのを我慢したり。

居心地がよくないのに、ずっと実家に居続けたり。

それによって疲れても、大変でも、我慢しても、自分が幸せや充実感や幸せを感じられるなら、それは別にいいんです。

だって、それによって、誰かが喜んでくれたりするなら、お互いにハッピーですもんね。

けれど、自分が幸せを感じられないと、徐々に自分が疲弊していきますし、やがて続けられなくなってしまいます。

これが、「犠牲」の心理です。

しかし、自分が「犠牲」をしていると気づいたときに、それが悪いことだとか、間違っていることだとか、そういった捉え方をしない方がいい、というのが昨日のテーマでした。

それは、新たに自己否定の材料を増やすようなものだからです。

「犠牲」自体はニュートラルであり、それ自体が悪いことでも、間違っていることでもありません。

ただ、自分がしんどくなったり、辛くなるんだったら、それはちょっとやめていく方がいいよね、くらいに考えてみる方が、いいのでしょう。

そして、もっといえば、「犠牲」の裏側にある、愛の側面にフォーカスしたいものです。

だって、そうでしょう。

誰だって、自分の身はかわいいものなのに、その自分を犠牲にしてまで、誰かに与えようとしたわけですから。

それくらい、誰かに与えたい、愛したいという情熱が強いからこそ、「犠牲」ができる、という見方もできるわけです。

昨日の記事では、そんなテーマをお伝えしました。

2.「自分の問題探し」という罠

「犠牲」に限ったことではありませんが、「問題探し」という罠には、注意したいものです。

平たく言えば、「自分にはこんな問題がある(=だから、自分は幸せになれない)」という思考のパータンですね。

これ、ほんとによくやってしまうんですよね。

自分に厳しかったりする人は特にそうでしょうし、向上心が高い人も、陥りやすいパターンであると思います。

この思考でいくと、

「自分に何がしかの問題がある」→「幸せになれない」

という因果律になるわけです。

だから、

「問題を解決する」→「幸せになれる」

という順序を想定してしまうんですよね。

ゲームとかで、ラスボスを倒したらハッピーエンドを見られる、みたいな感じですね。

あるいは、アクション映画とかで、悪役をやっつけたら、主人公がパートナーと結ばれる、みたいな感じでしょうか。

これ、一見すると、その通りに見えますし、実際にそうなることも、あるのでしょう。

けれども、すべてがそれに当てはまるか、と言われると、そうでもないことも多々あります。

非常によくあるのは、自分を否定したいから、自分の問題を探している、というパターンです。

まず、自己否定をしたいという大前提があって、その材料を探しているわけです。

もしそうだとしたら、たとえ「犠牲」という問題が解決したとしても、また新しい問題を見つけてるのは、想像つきますよね。

だって、大前提として自己否定をしたいわけですから、その材料がなくなってしまっては、都合が悪いわけです。

なんか、こう書くと、イヤーな感じですよね笑

でも、私たちの心って、往々にしてそういうことをしてしまうものです。

問題があるから、幸せになれない、自分を肯定できない。

のではなく、

幸せになりたくない、自分を肯定したくないから、問題を探してしまう、

というパターンです。

3.幸せを感じるのに、条件付けは要らない

人の心って、不思議ですよね。

そのように見える因果律が、実はまったく逆だったり。

ミルフィーユのように、いろんな層が重なっていたり。

「犠牲」にしても、たとえば「癒着」にしても、「罪悪感」にしても。

それがあることで、しんどい想いをしたり、誰かとの関係性を深めることができなかったり、そうしたことが起こるのは、真実です。

けれども、じゃあそれがあるから、幸せになれないか、自分を肯定してはいけないか、というと、そうではないんですよね。

幸せを感じるために必要なのは、「いま、ここ」「そのまま、あるがまま」です。

これは、自分を肯定するためのことと、同じですよね。

そのままに、幸せになっていいんです。

「犠牲」していても、幸せを感じていもいいんです。

「癒着」していようと、そんな自分を愛してあげるんです。

「罪悪感」があろうと、その自分を肯定してあげていいんです。

幸せになるのに、条件付けは要りません。

いま、ここ。

そのまま、あるがまま。

その自分を受け入れて、その自分のままに幸せになっていいんです。

その上で、「犠牲」をしたくなければ、やめていけるようにすればいいし、それをしてしまう自分を癒していけばいいんです。

あなたには、その力が必ずあるんです。

今日は、幸せを感じるのに、条件付けは要らない、というテーマでお伝えしました。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

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