アスファルトから立ち上る熱気は、湿気を含んで殊更暑かった。夏、本番だな、と思った。
誰かにしてほしかったことは、誰かにしてあげることで、癒されるようだ。
さて、断酒して9ヵ月が経過した。最近は、「一緒に過ごす人に、私は何を与える人になれるだろうか」ということを考えるようになった。
1年ぶりの、葉月。生まれた月だから、数えてみれば私にとって40回目の8月、ということになる。どうやら、年を重ねるということは、何もどこへも行かない、ということを確かめる旅なのかもしれない。
夜明けも早々からの元気な蝉の声で、目が覚めた。夏の朝は早い。
今年の5月の末、夏のような陽気の下でディープインパクトの血が爆ぜるのを観られたのは、僥倖だった。謹んで、ご冥福をお祈りいたします。
相済みません。お詫びから入ります。締め切り守れず、であります。リスケさせていただきます。