心理学を使うことで、相手やできごとをコントロールしたくなることがあります。
そのコントロールが叶わないと、とても苦しいのですが、それは流れに身を委ねるチャンスでもあります。
1.心理学を学ぶのは、誰のため?
昨日の記事では、心理学を学ぶのは自分の心を磨くため、というテーマでお伝えしました。
心理学を学ぶのは、自分の心を磨くために。 - 大嵜直人のブログ
心理学を学ぶタイミングに、目の前の現実がしんどくて、それをなんとかしたい、という場合があります。
もちろん、純粋な知識欲として学ぶ方も多いかと思いますが、私の場合は前者でした。
生きづらさやしんどさ、思うようにならない苦しさ。
そうしたものをなんとかしようと、夜な夜な必死に、ネットでいろんな情報を検索したり、書籍を読んでみたり。
まあ、要はお尻に火がついているから、必死になるわけですよね笑
そこで、いろんな人の心のありようや、癒しについて学んでいくと、どうしても「相手を変えるために」「現実を思い通りにするために」、それらを実践したくなります。
もちろん、それ自体が悪いことでもありませんし、欲も下心もある人間なんですから、それが当たり前だったりします。
はい、私も例に漏れず、そうしていました笑
けれど、そこで相手や現実が変わればいいんでしょうけれど、なかなかそううまくはいかないものです。
だって、「確実に相手を振り向かせる方法」や、「必ず思い通りの仕事ができる方法」があれば、誰もがそれをやるはずですよね笑
そこで、「なんだ、結局、心理学なんて学んでも、しょうがないじゃないか」と、ハートブレイクする時期が、あるんじゃないかなと思うんです。
昨日の記事では、そんな方に向けて、心理学を学ぶのは自分の心を磨くため、というテーマでお伝えしました。
相手をコントロールするためでもなく、現実を思い通りにするためでもなく。
どんな相手であっても受け入れる自分、何があっても大丈夫な自分。
そうした自分になるために、心理学はとても素晴らしく、力強い味方になってくれます。
2.コントロールは「したくなるもの」
繰り返しになりますが、相手やできごとをコントロールしたい、と思うこと自体が、悪いことでも、何でもありません。
ええ、にんげんですもの、欲は尽きないものです笑
だから、心理学を通じて、相手をコントロールしたり、現実を思いどおりにしようと思ったとしても、自分を責める必要は、まったくありません。
「あぁ、そうか、心理学でコントロールしようとしてたんだな」
くらいの、感じでいいんだと思います。
そして、もしその欲が叶わなかったとしたら。
そこで、むやみに落ち込む必要もないわけです。
むしろそれは、私たちがより深く心の世界に触れ、自分の内面と向き合うチャンスといえます。
自分自身が、より善く生きるために。
自分と相手が、より心地よく、幸せを感じるために。
心理学を使って、自分の心と向き合うことができれば、それ以上のことはないと思います。
これ、一度のみならず、何度でもコントロールしたくなるものです。
「これだけやったら、もうそろそろ結果が出ても、いいだろう…」とか、無意識に期待してしまったりします。
けれども、何度でも気づいて、自分自身に戻ってくればいいんです。
3.コントロールしたい欲を超えて
相手を、できごとをコントロールしたい欲は、なかなか叶わないものです。
振り返ってみても、私自身も何度もその欲に溺れてきました笑
なかなか、そうした欲や願いって、叶わないんですよね。
何度も、そうした欲が叶わないことで、打ちひしがれたりしました。
そうしたときに、最後に祈るのは何かって、
「どうか、私自身の心に平穏を与えてください」
という願いだったりしました。
いま考えてみると、その願いは、聞き入れられたように思います。
不思議ですよね。
じゃあ、自分のことは、なんでも思い通りになるのかといえば、そうでもないように思います。
それこそ、傲慢さのように感じます。
相手やできごとのみならず、自分自身のことこそ、思い通りにならない。
そうであれば、コントロールしたい欲を手放して、自分の感じることに素直になり、あとは祈るほかないようにも思うのです。
任せる、委ねる、すべて受け入れる、サレンダー。
それは、ゆっくりと流れる川の流れに身を任せるかのように、自然で楽なイメージです。
心理学を使って、相手やできごとをコントロールしたくなったとき。
そしてそれが、叶わなかったとき。
そのときは、そんな大きな流れに委ねていくタイミングでもあるのでしょう。
今日は、思い通りにいかないときは、というテーマにしてお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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