当ブログもオープンして2週間が経ちました。
お陰さまで少しずつお足を向けて頂けるお客さまも増えてまいりまして、スターの心づけなど頂いたりして恐縮しております。
今日は、そんな当ブログを始めるきっかけの一つについての言葉をご用意いたします。
先日の「春分の日の首長竜」の言の葉とあわせてお楽しみ頂ければ幸いでござい
ます。
春分の日との首長竜の投稿に、少し後日譚。
先日、息子と二人で大好きな恐竜の特別展を見に、市内の科学館へ。
一通り展示を楽しんだあと、お土産ショップで新しいフィギュアが欲しい、と。
まあここまでは想定の範疇。
ご要望に沿い、さて昼飯の場所を探しに、とフロアを上がったところで、息子が立ち止まり、
「トリケラトプスの骨がほしい・・・」
と袖を引く。
ん?骨?
何だそれは?
ショップに連れ戻され息子が指差したのは、棚の最上段に展示物のように飾られているトリケラトプスの骨格の組立模型。
価格も破格。
あぁ、そうきたか。
変形版、神様のテスト。
理性は、ありえん、いくら買うんだ、説得しろ、連れ出せ、癖になるぞ、
と囁き続けている。
でも直感的に、
ほんまに好きなことやりたいん?
実はポーズだけなん違うの?
どうせ今回は日和るんちゃうの?
って試されている気がした。
何より息子の骨格を見上げる眼差しに、ほだされてしまった。
息子はいたく骨格を気に入ったが、隙あらば食卓にまで
並べようとするため邪魔でしかたない。
けれど骨格を見るたび、その問いかけを思い出す。
あなたの好きなこと、なあに?
それ、本気でやりたいの?
と。
2017.4.10
自分の周りの人は、ときに自分が抑圧しているものを見せてくれると言われます。
怒りっぽい人が気になるとき、自分勝手な人が気になるとき、おおらかな人が気 になるとき・・・
それは自分が怒りを抑圧していたり、気ままに生きることを封印していたり、神経質になり過ぎているのかもしれません。
仕事の同僚、友人、親友、恋人、パートナー、子ども、そして親・・・それは関係が近くなればなるほど、自分とは真逆のものをときに見せてくれるものですね。
それを切って捨てるのは簡単かもしれません。けれど、もしかしたら彼らが見せてくれる「気になる面」にこそ、自分が隠して抑圧してきた大切な一面があるのかもしれません。
その日私が息子の中に見たのは、「好きなことを好き」と言うことでした。
罪悪感の強かった私は、好きなものを遠ざけることで、ずっと自分を罰していました。
あなたの好きなこと、なあに?
息子に倣って、その質問を自らに問い続 けると、たくさんの好きなことを思い出 しました。
書くことが好き。言の葉が好き。お酒が好き。美味しいものが好き・・・
その結果このブログをオープンして、こうしてご縁のある方がご覧になってくださっています。ありがたいお話です。
さて、お客さまのお好きなことは、なんでしょうか。
秋の夜長にお猪口を傾けながら、しばしそんな想いを巡らせて頂ければ幸甚です。
どうぞ、ごゆっくりしていかれてください。