大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

プロセスを楽しむ、という考え方

いらっしゃいませ、ようこそお越しくださいました。

ここのところ、ときに人が抱える「問題」について綴ってきましたが、書いていく中でやはり「プロセスを楽しむ」ということが一番なのかな、と再認識することができました。

結果よりも、それに向かう過程やプロセスを楽しむ。

何かができるようになったり、完全になることが全てではない。

それよりも、問題解決であったり目標や夢を叶えることに向かって、いろんな試行錯誤をして歩いていくことを楽しめたなら、問題が解決してもしなくても、夢や目標が叶っても叶わなくても、幸せになってしまえるように思うのです。

そんなことを、小さな先生にも教えてもらったのです。

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「今日はハイエースに行くんだよ」

日曜日の早朝、息子殿はつぶやいた。

「行きたい」ではなく、「行くんだよ」とすでに行く前提になっているところが彼らしい。

「ハイエースってなんだ?ワゴン車のことか?」

「ちがうよ。保育園から歩いて行ったんだよ」

よくよく話を聞くと、保育園から結構歩いたところにあるホームセンターのようで、どうやら先日そこに保育園の皆と訪れたらしい。

こういうときのアイツは、必ず何か目的がある。

まあそれを分かっていて、車を15分ほど走らせた大通り沿いにある「ハイエース」とやらに行ってみる。

駐車場に着くと、勝手知った様子で

「入り口はこっちだよ」

と指示をしながら先導して歩いていく。

お目当ては、屋外の園芸のコーナーだった。

どうも保育園の園庭の畑で、トマトや大根などの野菜を育てており、家でもお世話をしたくなったらしい。

唐辛子、島オクラ、ミニトマト、レモンミント・・・

見ているだけで飽きないいろんな野菜やハーブの鉢植え。

さんざんぐるぐると回って迷った結果、

「茄子にするよ」

と息子は選んだ。

おとうはプランターで野菜を育てた経験もなく、茄子を育てるのに必要なものが何かも分からない。

果たしてそんなんで、収穫できるまで育てることができるのだろうか。

一抹の不安と怖れが頭をよぎったが、鉢植えを持つ息子の輝く瞳に、育ててみようかと思い直した。

ホームセンターの店員の方に、必要なものを尋ね、プランターと軽石、土と肥料と支柱を買ってみた。

失敗してもいいから、やってみよう。
ヘタクソのまま、アウトプットしよう。
ムダになっていいから、手を出してみよう。
不完全なままでいいから、一歩踏み出そう。

失敗や不完全やヘタクソな自分を怖れて、プロセスを止めないこと。

むしろ失敗して不完全でムダばかりでヘタクソなプロセスこそを、楽しむこと。

心の赴くままに遊ぶことができれば、失敗もムダも不完全も存在しない。

実際には、失敗したり不完全だったりヘタクソな自分を許すことができなければ、きっとそのコインの裏側にある成功や完全や完璧も受け取れるようになる。

小さな先生しかり、身近な存在はいつもいろんなことを教えてくれるようだ。

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今日もお越し頂きまして、ありがとうございました。

どうぞ、ごゆっくりお過ごしください。