師走の夕暮れは、早い。
正午を過ぎて少し経ったかと思うと、
あっという間に辺りが暗くなっている。
もう2週間後には冬至なのだから、
それも当たり前といえば当たり前なのだが。
一年のうちでもっとも、陰極まる時候。
昼の時間が短いと、一日が短く感じられる。
夜の時間も、もちろん一日のうちの
大切な時間なのだが、不思議なものだ。
酔って夜の時間を早巻きにすることがなくなった私にとって、
師走の夜は、どうも少し長すぎるようだ。
それでも、日々は流れていく。
夏も冬も変わらず、一定の早さで、
流れていく。
その早さが、今の私にとっては遅さに感じる、
師走の夕暮れ。