早いもので、師走も前半を終えようとしています。
二十四節気では、「大雪」に入りました。
いよいよ本格的な冬が訪れ、山々は雪に覆われるとされる時期です。
地方によっては、もう平地でも雪が降り積もるところもあり、新しい年を迎える準備を始めるころともされます。
新しい年と聞くと、「いやいや、まだまだ…」と思いますが、実際、今年もあと二十数日で終わりなんですよね。
一年が過ぎゆくのはあっという間ですよね、ほんと…
さて、そんな12月のこの時期は、一年で最も日が短い時期でもあります。
だからでしょうか、クリスマスや年末年始といったように、楽しいイベントも多い月ですが、そういった意味では、もの寂しさを感じやすい時期のように感じます。
これが、もっと寒さの厳しくなる1月だと、どこか凛とした感じがあり、もの寂しさとは違う雰囲気なんですよね。
2月になると、もう春の芽吹きを探す方に意識が向くからでしょうか、それほどもの寂しさを感じることも少ないように思います。
何といいますか、この11月の終わりから、冬至までの1か月間が、もの寂しさを感じやすいように思うのです。
もちろん、それは昼間の時間が短いというのも、理由の一つとしてはあるのでしょう。
けれども、それだけでもなさそうだなと、今日はなんとなく考えておりました。
なんとなくですが、夕暮れを眺める機会が、少ないように思うのです。
この時期、気づけばあたりが真っ暗になっていることが多いものです。
17時前には、もう夕闇に包まれていたり。
夕暮れをゆっくり眺めることなく、一日が終わる。
それが、このもの寂しさを生んでいるような、そんな気がするのです。
ほかの季節だと、もう少し夕暮れとともにある時間が、長いように思うのです。
ただ、日の入りの時間が早くなっているだけではなくて、夕暮れどきの、あのオレンジ色に染まる時間もまた、短いように思います。
それだけ、陽の力が弱くなっている時期だからでしょうか。
もちろん、だからといって、それがいいも悪いも、ありません。
ただ、そのもの寂しさを、この時期だけの情感を、味わっていたいと思うのです。
さて、私の住んでいる名古屋では、例年よりも暖かい日が続いているようです。
あなたのお住まいの地域では、本格的な冬がやってきているでしょうか。
どうぞ、暖かくしてお過ごしくださいませ。
反対に、朝の陽光はこの時期だけの清浄さがありますよね。