自分自身を尊重するとは、どんなことでしょうか。
自分に与える、という意識もそうですが、最も根本的なのは「感じる」ことと、それを「表現する」ことです。
1.「対等性」のためには、自分を尊重すること
昨日の記事では、相手との「対等性」を築くためには、自分を尊重することに尽きる、というテーマでお伝えしました。
相手との「対等性」を築くためには、自分が自分を尊重することに尽きる。 - 大嵜直人のブログ
「手放し」という大きなテーマの流れのなかでの、お話でした。
「手放し」とは、執着から自分自身を解放することを指します。
具体的には、執着している対象への、ポジティブな気持ち、感情を持ったままに、その対象との心理的な距離を空けるというプロセスになります。
それにより、自分にも相手にも、お互いに自由を与えることができるのです。
こうした「手放し」には、自分と相手との「対等性」を持つことが、大切になります。
それがないと、自分を必要以上に卑下してしまって「見捨てられる怖れ」が発動したり、その逆に傲慢になってしまったりして、「手放し」が進まなかったりします。
では、相手と「対等性」を保つためには、どうしたらいいのでしょうか。
どうしても相手との関係性をなんとかしよう、という方向に意識が向いてしまうものですが、それは逆なんですよね。
まず、自分が自分を尊重すること。
それが、「対等性」を築く上で、最も大切なことになります。
自分を必要以上に卑下することなく、かといって傲慢になることなく。
等身大の自分を、自分が尊重する、愛する。
それができると、その視線を相手に投影していくんですよね。
その結果として、相手と「対等性」を築いていくことができる、というのが昨日のテーマでした。
2.自分を尊重するとは
さて、今日もこのテーマの流れでいきたいと思います。
手放しのためには、相手との「対等性」が、とても重要。
そして、「対等性」を築いていくためには、まずは自分自身を尊重することが大切になる。
では、自分自身を尊重するとは、具体的にどんなこと、行動をすればいいのでしょうか。
今日は、これを考えてみたいと思います。
自分を尊重する、大切にする。
まず思い浮かぶのは、自分に「与える」という視点ですよね。
自分が好きなこと、自分が喜ぶことを与えてあげる。
とかく、与えたがりな人ほど、自分に与えることに無頓着な傾向が強いものです。
このブログを読まれている方も、そうした方が多いかもしれません笑
美味しいご飯、リラックスできる時間、あるいは趣味やライフワークの時間を与えてあげる。
そうしたことは、自分に対して「与える」ことであり、自分を尊重することといえます。
それができていて、はじめて他人にも「与える」ことができるのでしょう。
ただ、今日考えてみたい視点は、それよりももっと根本的なものです。
それは、ある意味で、先に書いたことよりも、お金も時間もかかならないことです。
しかし、別の意味では、自分に与えること以前に大切で、かつ人によってはおろそかになっていることでもあります。
3.「感じること」、そして「表現すること」
もっともひどい扱いとは、どんな扱いでしょうか。
尊重されていない、嫌われていると感じる扱いは、どんな扱いでしょうか。
「好きの反対は、無関心」という、有名な言葉があります。
その言葉に従えば、ケンカしたりするよりも、「無関心でいられること」「無視されること」の方が、ひどい扱いといえます。
そうしたことを、私たちは自分自身に対して、していないでしょうか。
自分の声を無視していないでしょうか。
具体的には、自分の感情を無視したり、自分の言いたいことを抑圧したり。
そうしたことを、していないでしょうか。
それは、ある意味で最もひどい、自分自身への扱いなんです。
そうした扱いを自分自身にしていたら、必然的にそれを周りに投影しますから、なかなか相手と対等性を築いていくことが難しくなりますよね。
もちろん、それは好きこのんでしているわけでもなく、やむにやまれず、しかたなく、そうしているのかもしれません。
「自分が悲しむと、周りを悲しませるから」
「言いたいことを言って、相手を傷つけるなら」
そうした想いがあって、自分の声を聞くこと、感じることをやめているのかもしれません。
けれども、そうすることで、一番傷ついてしまうのは、自分自身なんですよね。
だから、「自分を尊重する」ことを考えたとき、そのベースになるのは、自分の感じていることに正直になる、自分の感情を大切にする、ということが最も基本的なことになります。
さらに言うなら、その感じたものを「表現する」こと。
感じたことを溜め込まずに、安全な形で表現すること。
それが、自分を尊重することの、最も基本的なベースになる部分になります。
もし、あなたが自分を尊重できていないと感じることがあったなら。
何か具体的な行動で自分に与えることいいのですが、まずは自分の感じていること、自分の感情にフォーカスして、自分自身の心の声に耳を澄ませてみることが必要なのでしょう。
そして、できればそれを何らかの形で表現することができると、変わってくるものがきっとあります。
今日は、自分自身を尊重するとは、「感じる」ことと「表現する」こと、というテーマでお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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