大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

恐れの強い人が、依存を脱するためのおすすめワーク2つ。

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何か新しいことを始めようとするとき、不安や恐れが足を止めてしまうものです。

そんなときは「でも、でも」と依存的になってしまいがちですが、それを脱するためのおすすめのワークを2つご紹介します。

まずは、それを「選ぶ」というところから、始めてはいかがでしょうか。

オンラインカウンセリング無料相談・ココロノマルシェに寄せられたご相談に、回答させていただきます。

【恐れが強い私の依存について】

マルシェの皆様、こんにちは!

先日、根本さんのブログ

https://nemotohiroyuki.jp/everyday-psychology/41961

恐れが強い人の依存について、で、これじゃん!!!と耳が痛くなりました。
(タイトルがパクりですみません)

私、最近40代の仲間入りしたのですが、この歳にして実家を出たことがありません。

居心地がいいのです。

では、愛されて育った自覚があるかというとそんなことも無く。いつも私の気持ちなんて全然わかってくれない!という気持ちでいっぱいです。

そして、対人関係では自分を出せず、周りに合わせてばかりでした。

最近になって自分を犠牲にするのはやめよう、と思い始めたら、その反動なのか、ただでさえなかったやる気が益々なくなってしまいました。

何かせねば、このままではダメになる、と思うのですが、ブログに書かれた通り、強烈な不安と恐れから足を踏み出せなかったり、中途半端な状態で投げ出してばかりです。

強烈な依存から脱するのは実家を出るべき。そう思いつつ、経済的な不安や対人関係への恐怖心から先延ばしにしてしまいます。

何をやるにも、でも、でも、と躊躇ってばかりな私におすすめのワークなぞありましたら、と思ってのご相談です。

よろしくお願いいたします。

(mさん)

 

mさん、ご相談いただきまして、ありがとうございます。

文筆家・心理カウンセラーの大嵜直人が回答させていただきますね。

 

mさんは、根本先生のブログを読まれて、ご自身のことだ!と思われたのですね。

まずは、それがとっても素晴らしいことですよね!

え?なんで?と思われました?

でも、ほんとうに素晴らしんですよ。

耳が痛くなるということは、mさんがご自分と向き合っておられるからこそ、なのでしょうから。

それに限らずですが、ご相談文からはmさんは、とてもご自分の内面と向き合い、自分を客観視できる方なんだろうな、と私は感じます。

>最近になって自分を犠牲にするのはやめよう、と思い始めたら、その反動なのか、ただでさえなかったやる気が益々なくなってしまいました。

>強烈な依存から脱するのは実家を出るべき。そう思いつつ、経済的な不安や対人関係への恐怖心から先延ばしにしてしまいます。

自分を犠牲にしているとか、実家に依存しているとか、恐怖心とか、自分で気づくのって、なかなか難しいし、嫌なことだと思うのです。

しかしmさんは、その嫌なことに向き合い、現状から変化しようとされている。

まずは、そのことの価値をお伝えしたいと思います。

とっても、素晴らしいことだと思います。

 

さて、そんな素敵なmさんのご相談は、こちらでしょうか。

>何をやるにも、でも、でも、と躊躇ってばかりな私におすすめのワークなぞありましたら、と思ってのご相談です。

mさんが一歩目を踏み出すために、おすすめのワーク。

私からは、2つのワークをご紹介したいと思います。

一つ目は、「なにもしない」というワーク。

二つ目は、「日記を書き続ける」というワーク。

順番に、ご説明していきますね。


 

まず一つ目の「なにもしない」というワークです。

「なにもしない」ことが、ワークなの?と思われるかもしれません。

ワークと呼ぶよりも、「在り方」、「整え方」、「見方」といった方がいいかもしれませんね。

まず、mさんはご自分が「依存」の状態にあると、自覚されています。

何度も書きますが、これは本当に素晴らしいことです。

どこへ行くにしても、「いまの自分の現在地」が分からないと、ルートの立てようもありません。

カーナビも、スマホの地図アプリも、自分の現在地が認識できるからこそ、目的地までのルートを案内してくれるわけです。

電波がつながらなかったりして、現在地が分からないと、ルートは出てきませんよね。

その意味で、mさんはきちんとスタートしているわけです。

初めて訪れた出先でカーナビの調子が悪くて、途方に暮れていた先日の私とは、すごい違いです笑

その「依存」という現在地に自分がいると認識されたmさんは、「ここから抜け出さないと!」と思われたのですよね。

それも、素晴らしいことです。

 

何度も、それをお伝えしているのには、意味があります。

というのは、いまの自分の否定から行動をはじめると、後からしっぺ返しや反動がくることが多いからです。

「このままではいけない」
「いまの自分には価値が無い」
「何かを足さないといけない」

そういった想いから行動を始めると、最初はすごく進んでいきます。

けれど、なかなかそれは長続きしません。

あるとき急に続けられなくなったり、
身体にガタがきたり、
なぜかものすごくしんどくなったり。

思い当たる節は、ありませんでしょうか。

私は、めちゃくちゃよくこれをやってきました笑

それは、「自己否定」をガソリンにして、走っているようなものだからです。

そもそもなのですが、mさんが、「依存」から抜け出したいと思うのは、何のためでしょう。

充実した人生を、笑顔で送るためではないでしょうか。

いってみれば、日々「幸せ」を感じられる生き方、と言えるかもしれません。

それなのに、自分を否定して、自分に鞭打って、自分に無理をさせてしまったら、本末転倒になってしまいます。

mさんは抵抗を感じるかもしれませんが、もし「幸せ」を感じられるのであれば、実家にいようが、実家を出ようが、どちらでもいいと思いませんか?

 

だから、「なにもしない」んです。

いまのmさんそのままで、「幸せ」を感じられるまで、「なにもしない」んです。

なにもせず、ただ、いまここにあることを、感じてみてください。

息を吸うこと、吐くこと。
風の音を聞くこと。
ごはんを味わうこと。
日々の季節の移ろいを、感じること。
今日の雲の形に、想いを寄せること。

何かをするのではなく、いまここに自分がいることに、フォーカスしてみてください。

「そろそろ動かなきゃ」
「もう、〇〇歳だし」
「いい大人なんだから」

そういった想いが、何度も浮かんでくるかもしれません。

けれど、そうした想いから動くと、意図したこととは反対の結果になりやすいのは、すでに書いた通りです。

なにもせずに、いまここにある幸せを感じる。

「陰極まりて、陽となす」という言葉がありますが、そうして満たされていくと、自己否定や不安、怖れからではない形で、「動きたい」と思う瞬間が訪れます。

「なにもしない」。

とっても難しいワークだと思います。

けれど、絶大な効果のあるワークでもあります。


 

以上が、一つ目のワークですが、どうでしょうか。

「なるほど、やってみよう!」でしょうか。

それとも、「いやー、それはちょっと…思うてたんとちがう…」でしょうか笑

そう思われるかもしないmさんのために、もう一つのワークをご紹介します。

「日記を書き続ける」というワークです。

「書く」のではなく、「書き続ける」というのが、ポイントです。

毎日書くスペースがある、ちょっといい手帳なんかを買ってしまうと、「せっかく買ったんだから…」と続けるモチベーションになるので、おすすめです。

 

日記なので、何を書いてもいいと思います。

おすすめなのは、「mさんの今日の気持ち」を書いていくことでしょうか。

>では、愛されて育った自覚があるかというとそんなことも無く。いつも私の気持ちなんて全然わかってくれない!という気持ちでいっぱいです。
>そして、対人関係では自分を出せず、周りに合わせてばかりでした。

このあたりの気持ちを、書いてみてはいかがでしょうか。

今日起こった、「全然わかってくれない!事件」、それにmさんが感じた気持ち。

あるいは、今日思い出した過去の「全然わかってくれなかった!事件」でもいいですね。

もしくは、このあたりもいいですね。

>何かせねば、このままではダメになる、と思うのですが、ブログに書かれた通り、強烈な不安と恐れから足を踏み出せなかったり、中途半端な状態で投げ出してばかりです。

ダメになったら、どうなると感じているのか。

あるいは、「何が」不安なのか、「どうなるのが」恐いのか、を書いてみる。

不安や恐れというのは、それが分からないと大きくなる性質があります。

夜道の風に揺れる柳が、幽霊に見えるのと同じような性質です。

「何が不安なのか」を形にすると、少しずつ不安は消えていきます。

これは、すごく精神的に安定するので、おすすめです。

 

注意するのは、「書き続ける」という点です。

一行でもいいので、必ず毎日書いてください。

これはちょっとしんどいかもしれませんが、続けることはmさんに自信を与えてくれます。

その継続した自信が、いまの現状を変える、最も大きな力になります。

3カ月続けると、いまのmさんとは違った景色が見られると思います。

慣れるまでがしんどいですが、それだけに習慣化は絶大な自信を与えてくれます。

試していただけましたら、幸いです。


 

以上、二つのワークをご紹介してきました。

私から「二つ」ご紹介したのには、意味があります。

どちらかが正解、というわけではありません。

どちらを選んでも、大丈夫です。

ただ、大切なのは、その「選ぶ」という行為です。

自分で決める、と言い換えられるかもしれません。

冒頭から何度も書いています通り、mさんがご自身を「依存」の状態にあると気づいていることは、とても素晴らしいことです。

いまのご自分を、理解されているわけですから。

 

そうしたら、次の一歩は、ルートを選ぶ、ということになると思います。

ナビに表示された、いくつかのルート。

高速を通ってもよし、下道で行ってもよし、寄り道をしてもよし。

どの道で行ってもいいのですが、「自分で決める」ことが、とても大切な一歩目になると私は思います。

リンクを貼っていただいた、根本先生の記事の最後は、こんなことが書かれていました。

ということで、ひそかに今日の記事を「あたしのことだ・・・」と読まれた方、そんなあなたの次のステップは「さて、どうする?その怖れを克服する?それとももうしばらくそこにいる?」かの選択になりますね。

手始めに、ご紹介したワークを「選ぶ」ということから、はじめましょうか。

え?どちらも選ばない?

ええ、まぁ…それもたしかに、ひとつの選択ですが笑

というのは半分冗談で、半分本当です。

どれを選んでも、選ばなくても大丈夫です。

mさんは、こうしてご相談を送ってこられたのですから、もう前に進んでいます。

だから、どうあっても大丈夫です。

それを、信じてあげてくださいね。


mさんのこれからを、心より応援しております。

この度はご相談いただきまして、ありがとうございました。

文筆家・心理カウンセラー
大嵜 直人

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占い×心理カウンセラーとして、秋田県を中心に活動されていて、最近はFMラジオにも出演中とのこと。

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