自己否定から何かを変えようとすると、なかなか続かないものです。
すぐに変わることよりも、変わらぬ自分を愛することの方が、大切なようです。
1.ポジティブな見方ができないときは
昨日の記事では、「ポジティブな見方ができないときは」というテーマでお伝えしました。
ポジティブな見方ができないときは、「真実は変えられる」と信じることから始める。 - 大嵜直人のブログ
「事実」と「真実」は異なる、という考え方があります。
「事実」とは、実際に起こったできごとであり、客観性のあるもの。
一方で「真実」とは、その「事実」から自分がどのような解釈を加えるか、というものです。
昨日は雨が降ったという「事実」は変えられませんが、その雨に何を感じたかという「真実」は変えられるわけです。
当然ながら、「雨が鬱陶しかった」という「真実」よりも、「久しぶりに雨の景色が見られて楽しかった」という「真実」の方が、楽に生きられるのでしょう。
けれども、これが雨くらいのことだったらいいのですが、
「心ない言葉を投げかけられた」
「受験に失敗した」
「大好きだったパートナーと別れた」
といった「事実」であれば、なかなかポジティブな解釈をすることは難しいものです。
そんな、ポジティブな見方をしたくてもできないとき。
まずは「真実は変えられる」ことを信じることが、大切になります。
どんなネガティブな「真実」であれ、それを変えていける偉大な力が、人には備わっています。
その力を信じることから、はじめましょうというのが、昨日のテーマでした。
2.自己否定からはじめる変化は続かない
私たちは、何かにつけて「変わる」ことに価値を感じるようです。
実用書やビジネス書でも、「変わるためには」とか、「変革」「革命」といったフレーズがいつも並びます。
けれども、自分を変えるということは、難しいものです。
「いまの自分がイヤ!」と感じて、何かを加えようとしたり、自分を変えようとしたりして、結局うまくいかなかったことは、多くの人が経験することではないでしょうか。
はい、私もたくさん経験があります笑
もちろん、自分を変えようと行動したこと自体は、素晴らしいことです。
けれども、そのベースにあるのが「いまの自分への否定」である場合、なかなか長く走れないものです。
どこかにムリがきて止まってしまったり、あるいは変わったとしても、その変わった自分も否定してしまったりします。
どことなくそれは、ダイエットに似ているようにも感じます。
すぐに結果を求めて、ムリをしたり、急激に変えようとしたりすると、ある日続かなくなって、リバウンドしてしまったりします。
はい、これも私もたくさん経験があります笑
どうも、自己否定をエンジンにして走ると、瞬発力は出るのですが、なかなか続かないようです。
「変わりたい」と思うとき、それは一夜の夢のような変化を求めているわけではないと思います。
そうであれば、やはり自己否定から変わることを始めるのは、得策ではないようです。
3.変わらぬ自分自身を愛することを
ベースになるのは、自分自身を愛すること。
先の「事実」と「真実」でも、同じことがいえます。
どれだけネガティブな「真実」、ものの見方であったとしても、その見方をしている自分自身を、否定しないでいてあげる。
そのネガティブな見方を、せざるを得なかった事情があります。
それを無視して、ムリに「ポジティブな見方を」「許しと感謝を」としようとしないことが、大切なように思うのです。
「そうだね、そう思うのも無理ないよね」
「あれだけのことがあったんだから、そう感じるのもしょうがないよね」
そうやって、自分が自分を受け入れてあげる。
それは、これまでの自分を愛することと、同じことといえます。
すぐに変わることよりも、変わらぬその自分を愛することの方が、よっぽど大切なことのように私は思うのです。
その自己愛を満たしてこそ、私たちは変わることを喜びとして、変化を楽しむことができるようになります。
「変わらないといけない」という怖れからの変化から、抜けだすことができるのでしょう。
そのベースになるのは、何も変わらない、いまの自分自身を愛することです。
今日は、すぐに変わることよりも、変わらない自分を愛することの大切さというテーマでお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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