大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

目に映るできごとから、どう肯定的な見方を探せるのかは「練習」できる。

目に映るできごとはフラットであり、そこから何を受けとるのかは、自分で選ぶことができます。

そして、自分にとって肯定的な見方というのは、「練習」できるものです。

1.「問題」を見る視点

先日の記事では、「問題」についての視点をご紹介しました。

「問題」とは本来の自分に戻るためのものであり、そのために感情を解放してくれるもの。 - 大嵜直人のブログ

私たちが生きる中で出会う「問題」。

あまり歓迎したくはないものですよね。

しかし「問題」を単にイヤなもの、避けるべきものという見方ではななく、別の視点から見ることもできます。

たとえば、「才能のありか」としての見方。

生きる中で、どんな「問題」を抱えるかは、その人の持つ「才能」を正確に示してくれます。

逆に言えば、自分にとって大切なものでなければ、「問題」にもならないものです。

愛したくて仕方ない人にとっては、その愛を届ける相手が見つからないことは大問題になります。

美食が大好きな人にとっては、美味しいランチや晩酌ができるお店が、自分の行動範囲に無いのは大問題かもしれません。

中日ドラゴンズを愛する人にとっては、プロらしくないミスで負けるのは大問題です。

でも、それらを「問題」にしない人もいます。

パートナーがいなかろうが、近所にええ感じのお店がなかろうが、中日が連敗しようが、何も「問題」だと思わない人も、たくさんいます。

何を「問題」にするかは、その人の才能やアイデンティティの根幹を示してくれる、と見ることができます。

そして、その人らしい生き方からズレてしまった分だけ、「問題」を抱えやすくなります。

「問題」とは、本来の自分を教えてくれるものでもあるわけです。

このように、「問題」一つをとっても、否定的な見方をすることもできれば、肯定的な見方をすることもできます。

2.ものの見方は、自分の見方の「投影」

さて、「問題」に限らず、ものの見方というのは、千差万別です。

橙色に染まる夏の夕暮れを見て、感じることは人それぞれであるように。

友達と遊んだ帰りの小学生にとっては、「今日もたくさん遊んだなぁ!明日も遊びまくるぞ!」と思うかもしれませんが、

私なんかは、「あぁ…なんか、もう夏が過ぎていってしまいそうな色をしているなぁ…」とセンチメンタルになってしまったりもします。

同じものを見ても、感じることは十人十色です。

では、何が違って、その感じる内容が違ってくるのでしょう。

「目に映るものは、すべて自分自身の投影である」という金言があります。

起こっていることに、色付けしたり意味づけをしたりするのは、私たち自身である、という見方です。

心理学では、「投影」と呼んだりする心理です。

自分の内面の感情や価値観を、人やもの、できごとに「投影」する。

あるいは、過去に出会った人を、目の前の人や物に「投影」するというケースもありますよね。

それは夕暮れ時などの風景だけには限らず、起こっているできごとに対しても、同じです。

端的に言ってしまえば、自分に対して否定的な見方をしているほどに、起こっているできごとに対しても、同じ見方を「投影」してしまうものです。

自己を強く否定していれば、不機嫌な人を見ても自分のせいのように感じてしまうかもしれません。

起こっているできごとは同じでも、「自分自身をどう見ているか」によって、私たちがそのできごとから受けとるものは違ってくるものです。

3.肯定的な見方を探す「練習」

さて、このように書いていくと、「なんでもポジティブな見方をしないといけない」と思われるかもしれませんが、決してそうではありません。

自分の心が感じていることを無視して、無理矢理にポジティブな見方をすることは、難しいものです。

たとえば、大好きだった恋人との別れの後で、「これからもっといい人と出会えるから、前を向こう」と頭では思っても、なかなか心がついてこないように。

悲しむこと、悔しがること、寂しさを味わうこと。

なんでこんなことが起こるんだ、と憤りを感じること。

そうしたことを無視することは、非常に危険です。

私たちの感情を切ってしまい、その反対のポジティブな感情を感じることも難しくなっていきます。

そうではないんですよね。

大切なのは、どんな見方も「選べる」ということです。

そのできごとを忌むべきもの、なければいいもの、と見てもいい。

それは、自分自身で選ぶことができるものです。

悲しみに浸りたいときは、無理にポジティブな見方をしなくてもいい。

ただ、別の見方もあるかもしれない、ということだけは、忘れないでいたいものです。

そうはいっても、肯定的な見方、ポジティブな観点というのは、なかなかすぐには思い浮かばないものです。

でも、それは「練習」できるものです。

「もし、このできごとから学ぶことがあるとしたら?」

「このできごとが与えてくれる恩恵とは、なんだろう?」

その問いかけをしてみることです。

すぐに答えがでないかもしれません。

けれども、その意識を持ってみることは、私たちに大きな恩恵を与えてくれるものです。

「そんな見方も、あるのかもしれない」

そう考えるだけで、確かに変わるものがあります。

今日は、目に映るできごとから感じることは、私たち自身の「投影」である、という視点と、そこに肯定的な見方を探すのは「練習」できるものという点をお伝えしました。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

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