大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

あなたはどこにでも行けるし、どこにも行かなくてもいい。

本来、人はどこにでも行けるし、どこにも行かなくてもいいんです。

自分を受け入れることで、その自由な場所に立つことができます。

1.自己受容をベースにする恩恵

昨日の記事では、自己受容をベースとした行動のすすめ、というテーマでお伝えしました。

自己受容をベースとした行動のすすめ。 - 大嵜直人のブログ

私たちが何か行動を起こすとき、変化を期待するものです。

そんなときは、「何をするか?」とか、「どうやってするか?」に目が向きがちですよね。

しかし、そうしたことよりも、その行動のベースにあるのが何なのか?という点を見ておくのは、とても大切なことです。

私たちを何らかの行動に駆り立てるもの。

それは、自己否定からくる「怖れ」か、自己受容からうまれる「喜び」のいずれかに、分けてみることができます。

誰かに嫌われないように、こんな自分ではダメだから、これをやらないとダメだから…そういったものは、「怖れ」をベースにしています。

いまの自分への否定を、エンジンにして飛ぼうとするわけです。

その反対に、いまの自分を受容し、肯定し、「こんなことをやってみたい」「これが楽しそう」といったものが根底にある行動は、「喜び」をベースにしています。

もちろん、心の世界のことなので、「怖れ」か「喜び」が0か100か、白か黒か、というわけでもなく、まだら色になっているものではあります。

ただ、スタート地点にあるのが「怖れ」であれば、その先にも「怖れ」が待っています。

「喜び」から始めるのであれば、その先のゴールにも「喜び」があります。

昨日の記事では、「メビウスの輪」のイメージをお伝えしました。

細長い紙を一回ひねって、端と端をくっつける。

すると、どこからその紙をたどっても、もとの位置に戻ってくるという、あの不思議な輪です。

だからこそ、「いま、ここ」にある自分自身を受け入れること。

それが、何よりも大切なことなんですよね。

2.あなたはどこにでも行ける

いま、ここにある自分を受け入れること。

それは、少し別の表現をするならば、無価値感や罪悪感から自由である、ということです。

はい、さんざん出てきた、無価値感や罪悪感ですね笑

私には何の価値もない、だから何もできない。

私は悪い人間だから、幸せになってはいけない。

もちろんそれらは、生きていく中で、仕方なく抱え込んでしまったものかもしれません。

しかし、本来、人は自分に価値がある、ないと考える必要もなければ、誰かに罰せられる必要もありません。

いま、ここに私はいる。存在している。

いま、この瞬間に息を吸い、吐いている。

いま、この瞬間も、心臓は鼓動をやめない。

その事実だけは、変わらないわけです。

いまの自分を受け入れる、愛するとは、ただその事実に気づくだけのことかもしれません。

逆説的ですが、そうすると、私たちはどこにでも行けるのです。

無価値感や、罪悪感の鎖を解いたとき、人はどこにでも行けます。

3.あなたはどこにも行かなくてもいい

いま、ここにいる私を受け入れる。

そうすると、人はどこにでも行くことができます。

これは、「あなたなら、なんでもできるよ」というニュアンスとは、少し違います。

いろんな道が交差する地点、そこに立っているわけです。

そこで、360度、文字通りどこにでも行ける、というイメージです。

以前にもお書きしましたが、「行」という漢字は、十字路をあらわします。

上下左右、東西南北、どこにでも行ける。

そのような場所に立つことを、「行く」と呼ぶんですよね。

先ほどの無価値感や罪悪感があると、どうしても「どこかへ行かないといけない」と感じてしまうものです。

「怖れ」からの行動と、同じです。

あっちに行かないといけない。

けれども、ほんとうはそうじゃないんですよね。

360度、どこにでも行ける。

そして、どこにも行かなくても、いいんです。

どこかに行っても、行かなくても。

ここに、あなたがいることは、変わりがないのですから。

何らかの縁があって、この世に生を享けた。

それだけでも、ずいぶんと遠くに来たものだ、と思いませんか?笑

そのなかで、こうして私の言葉に出会い、何かを感じていただいている。

もう、それだけでじゅうぶんな気がします。

私たちは、どこにも行かなくてもいいんですよね。

いまの自分を受け入れること。

そうすることで、人はどこにでも行けるし、どこにも行かなくてもいい。

動いてもいいし、くつろいでもいい。

あなたは、自由です。

今日は、あなたはどこにでも行けるし、どこにも行かなくてもいい、というテーマでお伝えしました。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

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