どんなネガティブに見える欠片の中にも、その光の輝きを見続けるという覚悟が持てたとき、人はその言葉たちの「わたし」を「あなた」に変換するようになる。自分の鏡のような周りの人に、その価値を伝えることができるようになる。
ブラームスの音楽に寄せて極私的に書いてみたい。今日はピアノ三重奏曲第1番ロ長調、第1楽章。
表面上に見える感情と、内面に抑えつけて沈んだ感情は、それぞれの表裏陰陽を示している。結局は、どちらも自分を愛するというプロセスの裏返し。
ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調、第2楽章が好きだ。初めて聴いたのは、20歳か21歳か、その頃だったように記憶している。サントリーホールかどこかの大ホールで、マキシム・ヴェンゲーロフの演奏だった。
「答え」は日常の静寂の中にある。きっとあなたの、内側にある。
季節の移ろいはいつも正確だ。月の満ち欠け、昼と夜の長さ、花の咲く時期、虫の鳴き声・・・いつも私たちにつねに変わり続けることと、変わらないことを教えてくれる。
究極的には、とその方は呟くように言った。「コインを投げるように、人生を決めていい」その方は続けた。「むしろ、コインを投げるように、生きた方がいいんだ」