大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

運命思考×ポジティブ 最強。

秋も深まってくると食材の種類が豊富になり、楽しくなりますね。

たとえば、初夏の生命力にあふれる「初鰹」も素晴らしいのですが、この時期の「戻り鰹」は脂が乗って格別の味わいです。

食べ方はオーソドックスにポン酢とにんにく、しょうがなどの薬味もいいのですが、「岩塩」もまた乙なものですい。カツオの脂の旨味が「ぎゅっ」と口の中で凝縮されます。何でも組み合わせの妙、というものはありますね。

今日はそんな組み合わせのテーマを。


 

運命思考×ポジティブ。

私のストレングスファインダー診断の資質の上位二つは、「運命思考」と「ポジティブ」なんだけど、これって結構な組み合わせのカードだと最近勝手に思ってる。

「無垢白木一枚板カウンター×徳利」、「ケンシロウ×北斗七星」、「戻り鰹刺身×岩塩」、「武豊×逃げ馬」くらい。

でも、このストレングスファインダーの診断を受けた当初は不満だった。

・・・だって、運命思考?ポジティブ?って聞いても、なんかとっても曖昧で、え?それって長所?資質なの?という感じがしていた。

それより、「指令性とか、回復志向とか、分析思考、目標思考の方がカッコよくて、何か仕事がデキる人っぽくて、上位に持ってる人羨ましい!」が正直な感想。

超自立でワーカホリックだった分、仕事に対して劣等コンプレックスがあったんだね。

まだ、足りない。まだまだ、足りない。まだまだ・・・

はい、自分以外の何者かになろうとしてました。完全に。

あなたはあなた、私は私。
桜は桜、スミレはスミレ。
鯛は鯛、平目は平目。

 

そうして、ことあるごとに手帳にメモしている上位資質の強みレポートを読み返していると、ポジティブ×運命思考って、まんずずごくねぇべか?と思うようになった。

いやすごいと勝手に決めた。

「ポジティブ」の資質は、単純にポジティブシンキングができるってわけではなくて、人をよく誉め、すぐに微笑みかけたり、どんな状況でも常にポジティブな面を探せて、皆がその人と一緒にいたくなる資質。

「運命思考」って、聞いた当初は意味不明でしたが、原語の英語を聞いて納得。connectedness、すべてのものごとにつながりを見出し、人と人を繋ぐ、コネクターの資質。

自分がそうであるかどうか、今の私の周りの人がどう思っているかは、分からない。

けれど、先日の投稿よろしく、前提として「自分の才能はそういう素晴らしい価値がある」と「自分で勝手に決める」ことにした。

ほら、レポートの絵の優しそうな眼のおじさんも、「そうだよ」って言ってるみたいだし。

そういう前提で見ると、こと仕事でもすごい資質なんじゃないかと思える。

人を集めて繋ぐ、これだけでも夢想転生できるほどの立派なビジネスの資質なんだ。

以前羨ましいと思っていた指令性・回復志向・分析思考・目標思考は、34資質の私の全順位を出してみたら、最下位グループの資質だったという完全なる一人コント。

運命思考×ポジティブ最強。

そう思えて、ようやく周りの人の資質は何だろうかと気にすることができてきた。

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2017.8.23


 

ストレングスファインダーについては、こちらの言の葉をご参照ください。

ストレングスファインダー! - 大嵜 直人のブログ

私が先日お話ししたマリアナ海溝の底から以前の自分をサルベージした頃、ある種の自問が心から離れませんでした。

 私はどういう人間なんだろう
 私は才能・能力・魅力は何だろう
 私は何をするために生きているのだろう

季節の巡り、英雄の旅のサイクルの中でもあるように、そのタイミングによって問いかけの種類は異なります。私が思うに、精神や心の成長には「傷を癒す時期」と「走り方、飛び方を覚える時期」のサイクルがあるように思います。

 

「傷を癒す時期」はひたすら傷を癒すことが必要です。たとえば狩りなどで深手を負った獣は、余計なことを一切せずただひたすらにじっとして傷を舐めて、それが治るのを待ちます。そこで無理矢理に群れに戻ったり、再び狩りに出ようとはしません。

一方、「走り方を覚える時期」にはそれなりに厳しく狩りの方法を教えたり、あるいは強靭な意志の力でそれをやり切ることが必要になってきます。

往々にして私たちは「傷を癒す時期」に、周りを気にしたり、自己否定に駆られて巣穴の外で頑張ろうとしてしまいます。けれど、それは傷の治りを遅くすることがあります。そんな時は、まずは絶対的に安全な巣穴を築き、その中で傷を癒すことが先決なのかもしれません。

 

さて、ストレングスファインダーが面白いのは、そのどちらのサイクルにおいても違った効用があるところです。前者の時期には一つの「希望」として傷を治したり自己受容を後押ししてくれますし、後者の時期には「走り方・空の飛び方」のヒントを与えてくれます。

いずれのサイクルでも変わらないのは、自分自身の資質です。

それは、たとえ私たちが「えー?ほかの資質の方がいいな」などと拗ねたりしたとしても、いつも変わらず北極星のように輝いて、道なき道を歩く方向を示してくれると思うのです。それを無視したり否定したりする航海ほど、難しい旅はありません。

こうして私がこのブログで多くの方とつながることに喜びを覚えるのも、「運命思考」の資質であり、また何とかなる、という言葉が多いのも、「ポジティブ」の資質なのでしょう。

 

さて、お客様さまの資質は何でしょうか。

ぜひ資質を出されたら、教えてくださいね。

どうぞ、ごゆっくりお過ごしください。