運命思考、connectedness。
Gallup社の「クリフトンストレングス」(最近ストレングスファインダーよりリブランド)の定義する34の資質のなかの一つで、Gallup社のサイトでは以下のように説明されている。
「運命思考」の資質が高い人は、あらゆる人や物事はお互いに結び付いていると考えています。この世に偶然というものはほとんど存在せず、ほぼあらゆる出来事に何らかの意味が存在すると確信しています。
「クリフトンストレングス」では、いくつかの質問に答えていくテストを受けることで、この34の資質に順位付けがされる。
そのうちの上位5つの資質を、「自分だけの特徴的な資質」としてフォーカスすることで、自分の才能を輝かせていくことができるとされる。
ちなみに私の上位資質5つは、上から「運命思考」、「ポジティブ」、「収集心」、「学習欲」、「適応性」。
どれも私のその中でも、第1位の「運命思考」というのは、私の行動を大きく規定しているように感じるのだ。
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たとえば、ある日。
朝一番で、一宮市を訪問する予定があった。
せっかくなら、というキラーワードがムクムクと鎌首をもたげ、その予定の前にどこか訪れようと考え始める。
真清田さんは、この前行ったしなぁ…
「運命思考」持ちの私は、一宮という名前とのつながりを考える。
そういえば。
旧い知人がいる和菓子店が、一宮市だった。
その友人とは、久しく会っていない。
もともとの予定の場所からは、少し離れているが、早めに向かえば大丈夫だろう。
会えるかな。どうかな。
こうして私は、朝早くからいそいそと一宮に向かうのだ。
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果たして、その友人に会うことができた。
ほんのわずかな時間だったが、久しぶりだねぇ、と言葉を交わした。
変わらないねぇ、と言われて、なんだか気恥ずかしくなった。
それを、味わいたかったのかもしれない。
店頭の和菓子を買う。
名物のわらび餅と、生菓子をいくつか。
よかったら、これも食べて、と友人は饅頭を包んでくれた。
次のお客様が来店され、別れの挨拶もそこそこに店を出る。
すでに高く昇った夏の陽射しが、眩しかった。
時間が押している。
急いでエンジンをかけ、車を出す。
赤信号に止まるたび、昔を思い出す。
気恥ずかしさは、まだ胸の中に疼いていた。
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アポイントを終え、一宮を出る。
次のアポイントの前に、少し早いお昼にする。
若干の遠回りなれど、通い慣れた店に向かう。
せっかくならば、顔の見える相手に、お金を使いたいものだ。
日差しは強く、エアコンをつけていても車内は蒸した。
お昼のピークの前に、何とかお店に滑り込む。
いつもの笑顔、いつもの空気。
いつもの、美味しさ。
ちょうど食べ終わり、温かいお茶を啜っていると、混雑してくる店内。
お昼時の定食屋に、長居は無用。
美味しかった、と声をかけて、お会計。
一宮に行ってきたんで、と先ほどのわらび餅を差し入れに置いてくる。
暖簾をくぐると、もう陽は完全に中天に昇っていた。
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「運命思考」、connectedness。
つながり、つながる、つなげる。
人とのつながり、人とつながる、人と人をつなげる。
人に限らず、何かとつながっている。
そんなことに、喜びを覚える、「運命思考」第1位の一日。