ジュリア・キャメロン著「The Atrtist's Way(邦題:ずっとやりたかったことを、やりなさい。)」の実践ワーク10日目。
今朝は書き始めて8日目の「モーニング・ページ」を早起きして書いて、ワークをやってブログを書くつもりだったが、娘が寝ぼけ眼で起きてきて、
「一緒に塗り絵しよう?」
とお誘い頂いたので、昨日の続きを塗った。
このお花は、何色がいいかね?
と娘に聞きながら、色を塗っていく。
そのうち娘は飽きてプリキュアの塗り絵を持ってきて、塗り始めた。
スズメの朝の会話がベランダの外から聞こえる中、無言で色鉛筆を走らせる音だけが響く。
早朝から、童心に帰る時間の恩恵を受け取ることができた。
とりえず、花の部分は塗り終わった。
あとは、背景を色付けしてみたい。
いろいろな色を娘は指定してくれたけれど、結果として同じような色遣いになってしまった。
どうやったら、もっと鮮やかな色を塗れるようになるのか、これから試してみたい。
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それにしても、塗り絵というのは難しい。
いや、白い世界に色を付けるということが、難しいのか。
どの色鉛筆を握ろうか迷うごとに、世のデザイナーやグラフィックや、絵を描いている人は、ただただすごいと感じる。
やったことのない経験をすると、本当に世界が広がる。
いままで「当たり前」だと思っていたものが、途方もない人の労力や、とんでもない自然の恩恵でできていたものだと気づく。
それはどんな経験でもそうだ。
塗り絵をしてみれば、
世界の色彩の美しさに愕然とするかもしれないし、
スキューバダイビングを経験した人には、
「海」というものが全く違ったものに見えるだろうし、
11月の沖縄を初めて訪れてみれば、
その風の心地よさの虜になるかもしれないし、
あるいは失恋を経験したときには、
自分が考えていた以上に相手の愛情に甘えていたことに気づくかもしれないし、
仕事で失敗してみれば、
周りの人の温かを受け取れるのかもしれないし、
今生の別離を経験すれば、
目の前の人がただそこで息をしている奇跡に気づかもしれない。
そして塗り絵も、沖縄も、別離も、全て自分で選んで経験している。
世界は広い。
だから、おもしろい。
この透き通った青空と木々の色も、新しい経験をするごとに鮮やかな色に見えていくのだろう。
どうやったら、この抜けるような青色を塗り絵にできるのか、しばし考えていた。
今日も世界は美しい。