大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー見習い。

薫る風、揺れる花。

早いもので、立夏からもう1週間以上が過ぎた。

 

 日に日に気温は上がり、草木の緑は日増しに濃くなり、生命の持つ力を感じる時候。

七十二侯では「蚯蚓出/みみずいずる」、土の中で眠っていたミミズが地上に出てくるころ。

すでに気の早い我が家のクワガタは冬眠から目覚め、飼っていたカブトムシの幼虫はサナギになっているが、ミミズはずいぶんとのんびり屋さんなようだ。

 

聞けば、今日の名古屋はすでに31度もあったと聞く。

梅雨入りも例年よりも早めに訪れるらしい。

 

暑くもなく、寒くもなく、一年で最も心地よいと感じる季節のはずだが、それもまた淡々と過ぎ行くようだ。

 

一陣の風が、吹き抜けていく。

 

薫る、風。

心地よい5月をあらわす、美しい言葉。

 

新緑の薫りを含んだ風が、頬を伝う感触。

考えてみれば、風の感触で季節の移り変わりを感じているようにも思う。

 

その風が、足元の花を揺らす。

小さな白い花。スノーデイジー。

ノースポールとも呼ぶらしい。

 

どこかお雛様の三人官女のようなその姿を、しばし眺めていた。

 

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