大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

時には、昔の話を。 ~コーラアップの思い出

最近、書きものをしたり、作業をしたりするときに、どうしても甘いものを準備する私がいます。

控えた方がいいんだよなぁ…と思いつつも、ついついコンビニに寄って準備してしまうのです。

煙草をやめて、お酒をやめて、結局残ったのは甘いものでした。

歳を重ねると、最後の楽しみは甘いものになる、と聞いたことがありますが、さもありなん…とは思います。

甘いものは正義。

書きものに煮詰まって、ふっと一息つきながら、甘いものを口にすると、脳内に染みわたるような感じがします。

頭脳を一日中フル回転させる将棋のタイトル戦でも、午前と午後に「おやつ」が出ますしね。

とはいえ、なにごともほどほどが大事だとは思うのですが。

ついつい、食べ過ぎてしまいます笑

そんな「甘いもの」ですが、最近のお気に入りのお菓子があります。

「コーラアップ」というグミのお菓子です。

子どものころ好きで、よく食べていたお菓子なのですが、「お、これは…!!」と見つけて、またハマっております。

三つ子の魂なんとやら、でしょうか笑

子どもの頃の「コーラアップ」は、一個一個が薄いプラスチックの容器に入っていて、その表面がオブラート?で覆われていました。

そのオブラートのぶにょぶにょした食感が好きだったのですが、いまの「コーラアップ」は形状が変わって、噛んだ食感が固めになっていました。

少し手を休めて、強く噛むことで顎を動かしていると、けっこういいリラックスになります。

コーラアップを食べていると、小さかったころを思い出します。

私の実家の近くにあったスーパーに、母親に連れられてよく行っていました。

当時は、学校も企業も、土曜日までありましたから、買い物に行くのは決まって日曜日でした。

日曜日の朝のアニメを見て、スーパーに出かけたものでした。

母親の押すカートのカゴに、野菜や肉などが乗せられていきます。

お菓子コーナーから好きなものを選んで、そのカゴに入れるのが私の役割でした。

コーラアップにしようか、他のお菓子にしようか、迷いに迷うのですが、結局コーラアップにすることがほとんどだった気がします。

コーラアップをカゴに入れると、家に帰って食べるのが楽しみでした。

コーラアップは、そんな時代のセピア色の記憶を、思い出させてくれます。

日曜日しか休みがなく、子どもの世話をしながら、家事をして。

母も、父も。

自分の時間など、ほとんどなかったのではないかと思います。

それに比べると、いまはずいぶんと働き方も、余暇の考え方も、変わったものだと思います。

それに、ほんのりと罪悪感を覚えたりもするのですが。

それだけに、いまの時代を生きる私が、好きなことをして、自分の生を充実させていくことが、恩返しなのかもしれないな、とも思います。

そんな背中を見て、子どもたちは子どもたちの時代を築いていくのでしょう。

ふと、書きものをしている手をとめて。

コーラアップを一つ口に含んで、その固めの食感を楽しんでいると。

そんな思い出が、よぎるのです。