「愛することの反対は、無関心」とはよく言われることです。
しかし、その愛の対極にある無関心を、この世にたった一人しかいない、大切な自分自身に対してしていないでしょうか。
1.「わたし」を主語にするススメ
先日の記事では、主語を「わたし」にすることのすすめ、というテーマでお伝えしました。
主語を「わたし」にすると、自分自身に意識を向けやすくなる。 - 大嵜直人のブログ
心が揺れるとき、私たちの視線は自分の外の世界を見ています。
その外の世界に反応して、嫉妬したり、怒りを感じたり、拗ねてしまったりする。
そんなとき、自分の心の平穏を求めて、外の世界をコントロールしようとしてしまったりもします。
しかし、なかなかその試みはうまくいかないのは、多くの方が感じることではないでしょうか。
「期待は裏切られる」とは申しますが、なかなか思い通りにはいかないものです。
そうすると、その外の対象からますます目が離せなくなったりして、負のスパイラルに入ってしまったりもしますよね。
そんなとき、まずは視線を自分に向ける意識を持つことが大切、というのが昨日のテーマでした。
具体的には、主語を「わたし」にしてみることをお勧めします。
どうしても、心が揺れている時というのは、主語が「わたし」以外になってしまっているものです。
「あの子が」「会社が」「お金が」…
「ドラゴンズが」「有馬記念が」…はい、思い当たる節がありありです笑
常に自分以外を見ていて、一番大切な自分を見ていない。
そこから意識を自分に戻していくために、主語を「わたし」にすることを意識してみるわけです。
もちろん、すぐには難しいかもしれませんが、気づいたらすぐに言い直せばいいんです。
「ドラゴンズが、ずっと低迷している」
(…あ、主語をわたしにしなきゃ!)
「わたしは、それでも応援する」
…というように。
そうすることで、少しずつ意識を自分に向き直していくことができます。
2.「愛することの反対は無関心」とは言えど
「愛することの反対は、無関心」とは、いろんなことで言われることです。
一つの真理を言い得ているように思います。
憎しみや嫉妬といったネガティブな感情は、「大好き」の裏返しだったりしますから。
それは、向けているエネルギーのベクトルが違うだけかもしれません。
そうでなくて、無関心な扱いを受けることは、しんどいものです。
たとえば、こちらが執着している相手に、メッセージの既読無視とかされると、精神的にきますよね…
「こちらを向いてもらう価値も無いんだ」と感じてしまったり。
やはり、無関心というのは、愛することとは対極にあるようです。
しかし、そんな無関心や無視、あるいはネグレクトといったことを、自分自身に対してしていないでしょうか。
世界のなかに、たった一人しかいない自分自身に対して。
そんな大切な存在を放っておいて、他に何を見る必要があるのでしょう。
ここでいう、「自分を無視すること」には、いろんな形があると思います。
たとえば、自分の気持ちを押し殺して、他人を優先すること。
自分の身体の不調を、まるでないかのように扱うこと。
自分の好きな時間を、与えないこと。
自分の感じていることを、表現するのを禁じること。
そのどれもが、自分を無視することであり、自分への無関心であり、ネグレクトであるといえるのでしょう。
3.感じていることを、そのままに
自分を無視せず、無関心にならないこと。
そのための一歩目は、自分が感じていることに、耳を傾けることでしょうか。
やさしい人、人の気持ちを推し量れる人、周りの感情に敏感な人ほど、ネガティブな感情を「無いもの」としてしまいがちです。
「わたしは、これがイヤ」
「すごくめんどくさい」
「あの人、きらい」
そうした3歳児のような感情を、まるでなかったかのように扱ってしまいがちです。
しかし、あるものはあるんですよね。
それを無視したり、抑圧したり、無関心だったりすると、先ほど述べたように、「あ、わたしは関心を持たれる価値のない人なんだ」という意識を、知らず知らずのうちに持ってしまうようになってしまいます。
いや、怖いですよね…
でもこれって、ほんとによくやってしまいがちなことですよね。
まずはその感情に、耳を傾けることが大切なことです。
もちろん、それはすぐにできることでは、ないかもしれません。
けれども、その声なき声に耳を傾ける時間を取っていると、必ず聞こえてきます。
最初は、何にも話してくれないかもしれません。
けれども、続けていくうちに、必ず変わってきます。
自分は、この大切なわたしを、無視しない。
ずっと見ているよ。
そうした感覚が芽生えてくると、いろいろと変わってきます。
5分でも、10分でもいいんです。
おすすめなのは、一日の終わりでしょうか。
何か好きな飲み物を淹れて、一人の時間を取ってみてはいかがでしょうか。
今日は、一番大切な自分自身を無視していないだろうか、というテーマでお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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