誰かからの無視や無関心で傷ついたと感じるとき。
それは、自分が自分に対してそうしていると気づくタイミングです。
相手に視線を向けるよりも、自分が自分をどう扱っているかを、見直してみてはいかがでしょうか。
１．無関心はひどいと言うけれど
昨日の記事では、自分に対して無関心や無視になっていないだろうか、というテーマでお届けしました。
無関心や無視はひどいと言うけれど、自分に対してそれをしていないだろうか。 - 大嵜直人のブログ
「愛することの反対は、無関心」という言葉がありますが、それだけ無関心というのはひどいものだとされます。
自分の大切な人から無視されたり、無関心な態度を取られたりすると、私たちは落ち込んだりしてしまうものです。
しかし、私たちはよく、自分の最も大切な人に対して、無関心だったり無視をしてしまったりしてしまいます。
そう、世界でたった一人しかいない、自分自身に対して、です。
自分の感じたことを、自分が否定してしまったり。
自分の身体の声を、無視していたり。
自分の時間を、与えなかったり。
そうしたセルフ・ネグレクトともいえることを、気づかないうちにしてしまうことがあります。
もちろんそれは、自分以外の誰かを優先してあげようとしたり、仕事や家事に忙しかったりして、仕方がない面もあるのでしょう。
しかし、こうした自分自身への無関心は、著しく自己肯定感を下げます。
「わたしは、無視されても、無関心でいられても、しょうがない存在なんだ」
そんなメッセージを、自分自身に送ってしまうことになるわけですから。
そうならないために、ほんのわずかでも自分の時間を意識的に取って、自分の内なる声に耳を傾けることを、昨日はオススメしました。
２．自分への無関心に気づくタイミング
さて、こうした自分への無関心や無視ですが、誰もがそうしたくてしているわけでもありません。
ただ、自分よりも誰かのことを優先しようとしてしまったり、誰かのために動こうとしていたから、そうなってしまった、というのが真実なのでしょう。
決して、好き好んで自分の声を無視しているわけでもなく、ただ誰かを大切にしたいという想いから、そうなっていることが、多いように思います。
特に、敏感な人や、自分の気持ちを推し量れる人ほど、そうした場面は多いのかもしれません。
それ自体は、否定されるべきことでも、間違っていることもありません。
ただ、自分に向ける視線とのバランスというか、自分がしんどくならずに続けられるようにはしたいものです。
最近流行りの言葉でいうなら、「サステナブルなやさしさ」とでもいえるでしょうか。
「いまは自分よりも、子どものことを優先するとき」とか、「いまは仕事が落ち着いたから、自分の時間を取ろう」といったように、意識的にそのバランスが取れればいいのですが、なかなかそれも難しいものです。
自分に対して、無関心や無視をしているとき。
それを、自分で気づくフラグやタイミングがあれば、それを基準に、「あ、いまバランスくずしているな」とか、セルフメンテナンスができるのではないでしょうか。
自分に対して無関心になっていると気づくタイミング。
それは、「誰かの無関心や無視で、傷ついたと感じるとき」です。
３．外が気になるときは、内を見つめるとき
そうです、心理学の王道中の王道、「投影」の法則ですね。
そうなんです、自分が自分に対して無関心や無視をしている分、それを周りに映し出します。
「周りの人が、私に対して関心を持ってくれない」
「誰も、わたしを大事にしてくれない」
「私の想いを、無碍にされた」
もし、そのように感じるときがあったのなら、それは「自分が自分に対して」そのようにしている可能性が高いわけです。
これ、結構なトラップですよね。
問題の原因は、「相手が自分を大事にしてくれないこと」であり、「相手が態度を変えれば解決する」と思いがちですが、その原因を解消しようとすると、ドツボにはまることが多いものです。
そんなときほど、自分自身に対して視線を向け、自分が自分の声を聞くことを、大切にする必要があります。
そして、自分を大切にするほどに、相手の態度に傷つかなくなったりします。
外に関心が向くときほど、自分自身の内面を見つめるタイミングといえます。
面白いですよね、心の世界って。
私がかつて、心理学を学び始めたときに、教えられたことがあります。
「心理学の知識を、他人に向けると、うまくいかない。しかし、それを自分に向けることができると、その知識は黄金のように貴重なものになります」
すべては、自分自身。
まさに、そのように感じます。
今日は、無視や無関心で傷ついたときは、というテーマでお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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