何かを楽しむことは、リーダーシップの資質のひとつです。
幸せと同じように、まず自分が楽しむことで、周りも楽しませることができます。
そして自分なりの「楽しさ」と、それを満たす方法を知っておくことは、周りの人をも笑顔にするようです。
名著「傷つくならば、それは「愛」ではない」(チャック・スペザーノ博士:著、大空夢湧子:訳、VOICE:出版)の一節から。
1.楽しさは、真の感応力のあらわれ
楽しさは、より高い意識状態から生まれます。
それはインスピレーションにあふれ、その場にユーモアと流れをもたらします。
どんなときでもより大きな楽しさを感じれば感じるほど、ワクワク待ち遠しい感覚がもっと高まります。
楽しさは幸運と同じだけの原動力をもっていますから、あなたが楽しんでいるときは、自然と幸運の波にのります。
楽しさとユーモアは連動しています。
楽しさ、感謝、インスピレーション、自発性、それに「おちゃめ」であることは、すべてリーダーシップの資質です。
楽しさこそ、あなたの真の感応力なのです。
「傷つくならば、それは「愛」ではない」 p.451
2.「楽しさ」を育む
今日のテーマは、「楽しさ」です。
特に「楽しさ」という心理学用語があるわけではありませんが、私たちの心を楽しませ、躍らせることは何よりも大切なことの一つです。
「楽しさ」とはリーダーシップの一つ
今日の引用文にあるように、「楽しさ」とはリーダーシップの資質の一つです。
私たちは、「楽しむ」ことに、どこか罪悪感を感じたりします。
「自分だけ楽しんでいいのだろうか…」とか、「周りの人が楽しんでからじゃないと…」とか。
本来、私たちは「楽しい」ことが好きなはずなのに、おかしな話ですよね。
それは、文化・社会的な要因もあるのかもしれません。
あるいは、自分を幸せにしない罪悪感が、心の奥底で疼いているのかもしれません。
そうしたものを乗り越えて、まず自分が「楽しむ」ことができるのは、崖から海に最初に飛び込むペンギンのように、リーダーシップを持っている人だといえます。
だから、人を笑顔にする芸人の方だとか、アーティストの方、あるいはいろんなエンタメで活動されている方は、本当に尊い存在だなと感じます。
そう考えてみると、「楽しさ」とは、「幸せ」にもよく似ています。
私たちはよく、誰かを幸せにしてから、自分を幸せにしようと思います。
けれども、実際のところ、その逆が真実であることが多いものです。
まず、自分が幸せになる。
そうすることで、後に続く人に道を見せる。
そういった意味で、「楽しさ」と「幸せ」は似ていますね。
笑顔でいることは、心の錬金術
自分が楽しむこと、笑顔でいつづけること。
そうしていると、自然と周りの人もまた笑顔になっていきます。
楽しみ、喜び、笑顔でいるとき。
私たちには風が吹きます。
インスピレーションにあふれ、引用文にあるように「自然と幸運の波に乗る」ことができます。
楽しむこと、笑顔でいることは、私たちの心の錬金術のようです。
ただそれは、必ずしも「無理やりにでも、笑顔でいないといけない」というわけではありません。
悲しさや寂しさといった感情を、抑えつけてしまわないことです。
「笑顔でいられるように、自分を整える」という表現が、近いでしょうか。
そのためにできることは、たくさんあります。
自分を楽しませる、喜ばせることをする。
泣きたいときは、誰かに頼って泣く。
自分がいま何を感じているのか、チェックしてみる。
自分をいたわり、やさしく、無理をしない。
笑顔でいられるようにすることは、自分を愛することと同じことなのでしょう。
その上で、なのですが。
ピンチになったり、自分が緊張するような状況になったときに。
無理やりにでも楽しもうと笑ってみると、不思議と肩の力が抜けて、力が湧いてくるものです。
私も、いつもカウンセリングのときに心がけているのが、笑顔です。
カウンセリングの前には、怖れや無力感が湧いてくることがあります。
けれども、笑顔でいることは、できるはず。
私がカウンセリングの前に意識することの一つです。
3.自分の「楽しい」を知っておく
さて、「楽しさ」についていろいろ見てきましたが、もう理論的に何か語るよりも、実際に感じる方が、いいのでしょう。
そして、「楽しさ」とは感じるものですから、その人その人で、「楽しさ」を感じるものは違います。
みんなで集まってワイワイしているのが楽しい人もいれば、
美味しいものを食べている時間が楽しい人もいれば、
自然のなかにいることが楽しい人もいます。
自分の「楽しさ」のトリセツを持っておくことは、とても大切なことです。
それを知っていればこそ、自分を満たす方法を取れるわけですから。
あなたが「楽しさ」を感じるのは、どんなときでしょうか。
すっと答えが出てくる方は、その「楽しさ」を感じられることを、どうやって増やしていくかを考えていくことが大切なのでしょう。
一日のなかで、その「楽しさ」を感じられる時間や場所を、どうやったら増やすことができるのか、を考えてみることは、とても意義があると思います。
さて、「うーん、楽しさかぁ…なんだろうなぁ…」と思われた方。
そんな方は、「楽しさ」の感覚を思い出してみることから、始めてみてもいいのかもしれません。
もし「よく分からないなぁ」と思われた場合は、子どもの頃の記憶をたどってみてはいかがでしょうか。
子どもの頃、夢中になったことは何でしょうか?
どうして、それに夢中になったのでしょうか?どんな要素に惹かれたのでしょうか?
もしその要素が見つかったら、それをいまの生活のなかで満たすために、できることは何でしょうか。
ちなみにですが、私が子どものころに夢中になったのは、
「レゴ」、「一人でするボールの壁当て」、「昆虫採集」、「カード集め」、「缶蹴り」、「ナゴヤ球場でドラゴンズの応援」です。
昔からコレクター要素(収集欲)が強いのと、一人で没頭することが好きなようです。
それでいて、みんなで遊ぶこと、そして誰かを応援することが、大好きだったようです。
ぜひ一度、子どもの頃に夢中になったことを、思い出してみてはいかがでしょうか。
「楽しさ」とはリーダーシップであり、自分なりの「楽しさ」とそれを満たす方法を知っておくことは、周りの人をも笑顔にするようです。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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