大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

癒されて半分。残りの半分は、癒された自分を分け与えてこそ。

「癒し」とは、ものごとの見方がポジティブに変わることを指します。

そして、その癒された自分を分け与える意識を持つと、「癒し」を深めていくことができます。

1.分け与えるとき、その体験は輝く

昨日の記事では、あなたの体験が輝くとき、というテーマでお伝えしました。

あなたの体験が、輝くとき。 - 大嵜直人のブログ

心理学に限らず、「学び」というのは、自分自身の体験を経てこそ、はじめて自分の血となり肉となり、財産になります。

逆に言えば、自分の体験を経ていない学びは、頭でっかちで、空虚なものです。

たとえ一言一句、同じことを伝えたとしても、それがその人自身の経験にもとづくものかどうかで、伝わったり伝わらなかったりします。

「何を言っているかよりも、誰が言っているかの方が大切」と言われたりもしますが、同じようなことかもしれません。

心理学の理論にしても、なんにしても。

それ自体に価値があるわけではなく、それを使ってこそ、光り輝きます。

「心理学は使ってナンボ」とは、私もお世話になっているカウンセラーの方の言葉です。

そして心理学とは、誰かの心を覗こうとしたり、相手をコントロールしようとするために使うものではありません。

ええ、そうしたくなっちゃうのも、分かるのですが笑

自分の心、自分の内面と向き合うために使うとき、心理学の知識はとても力強い味方になってくれます。

そうしたなかで、自分自身が経てきた体験を、自分のなかで意味づけを変えていくこと。

そして、その体験を通じた学びを、誰かに分け与えようとするとき、その体験は光り輝くのです。

2.癒しとは、ものごとの見方がポジティブに変わること

自分が経験してきた体験を、自分のなかで意味づけを変えていくこと。

そのプロセスを、「癒し」と呼びます。

「癒し」という言葉には、さまざまな定義があるとは思いますが、ここでの定義は、「ものごとの見方がポジティブに変わること」を指します。

あるできごとのよしあし、正誤、その意味付けは、時間とともに変わります。

それは、さまざまな歴史上のできごとや、「人間万事塞翁が馬」という故事を引くまでもないことでしょう。

ある種の幸運が堕落への入り口だったり、挫折や苦難がその人を育ててくれたりもします。

こう書いてしまうと、「まあ、そうだよな」とは思うのですが、なかなか自分ごととして考えると、難しいものがあります。

自分のなかでの生まれた環境や親への考え方、あるいは自分の容姿や持っている資質の捉え方、いままで起こったできごとへの評価といったものは、凝り固まってしまうのが、人の常です。

「母親は、ずっと弟ばかり見て、自分をほったらかしにしてきた」

「大事なときに、いつも私は病気になってチャンスをダメにする」

「大切な人ほど、自分のもとを去っていく」

…などなど、こうした見方は自分の観念や価値観ともいえるものですから、それを「変えてみよう!」としても、すぐには難しいものです。

だって、いきなり、いまの令和の時代の価値観を捨てて、平安時代の価値観を持ちましょうとか言われても、難しいじゃないですか笑

まあ、それは少し違うとしても、自分のものの見方、考え方を変えていくのは、難しいものですし、それだけエネルギーが要るものです。

ですから、自分にとっての「問題」が起こると、その大きさの分だけ、自分の見方を変えやすかったりします。

「問題」はできれば避けたいものですが、それは私たちの「癒し」のチャンスともいえます。

3.癒されて半分、残りの半分は分け与えてこそ

さて、この「癒し」には、冒頭に書いた体験と同じような性質があります。

それは、「分け与えてこそ」のものである、という性質です。

「癒し」と聞くと、それはどこか「自分の内面だけ」の問題のように聞こえます。

癒されるかどうかは、自分の内面次第である、と。

そんなイメージを持っておられる方も、いらっしゃるかもしれません。

けれども、この「癒し」に関連したものに、「癒されて半分」という言葉があります。

カウンセリングを受けたり、セラピーを受けたりすることで、自分を癒していくこと。

そうしようとすることだけでも、素晴らしいことだと思います。

けれども、そこで終わりでは、ないんですよね。

逆から言うと、自分を癒そうとするだけでは、「癒し」は半分までしかいかない、という意味です。

じゃあ、残りの半分は、どうしたら癒せるのか。

そうなんです。

先に書いた体験と同じく、それを周りの人に分け与えることが、残りの半分の「癒し」をもたらしてくれます。

「それは、自分以外の人に『癒し』を与えるという意味なのかな?」と思われるかもしれませんが、もちろんそれも含みますし、それに限った話ではありません。

「癒し」とは、ものごとの見方を、ポジティブに変えることとお伝えしました。

その「癒し」で変わった見方で見える世界を、誰かに伝えていくこと。

その変わった見方、価値観、観念を、大切にしていくこと。

その価値観で、周りの人と接していくこと。

直接的に「癒し」を与えることも重要ですが、癒された自分を周りに与えていくことを意識するだけでも、全然違うんですよね。

そのように「分け与える」意識を持つことができると、「癒し」は加速度的にすすんでいきます。

癒されて半分。

残りの半分は、癒された自分を分け与えてこそ。

そんな意識を持ってみると、あなたの「癒し」はまた深まっていくことでしょう。

今日は、癒された自分を分け与える意識、というテーマでお伝えしました。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

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