大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

夏の夕暮れ、この時期だけの色合い。

7月に入って、ずいぶんと暑い日が続きます。

たまーに少し風が吹くと、心地よく感じる時期でもあります。

気温は、まだまだこれから上がっていくのでしょうけれども、時候ではもう「夏至」、夏に至り、そして過ぎ行くころといえます。

昼間の長さもピークを過ぎ、少しずつ、少しずつ、気づかないほどの変化かもしれませんが、確実に夜は長くなっていくようです。

そんなこの時期の夕暮れどきは、とても心地よく感じるものです。

これが、もっと夏本番になると、「夕暮れでもまだこんなに暑いのか…」とげんなりすることもありますが、この時期の夕暮れは、どこかやさしい感じがします。

以前に、マラソンを走る友人と話していたときに、一日のなかで走るのに一番気持ちがいい時間帯は?という話題になったことがありました。

私は、やはり静かな空気の流れる早朝が一番なんだろうな、と思っていたのですが、その友人の答えは違いました。

「夕暮れ時」が、一番走るのに心地よくて、おすすめだと言うのです。

太陽が傾いてきて、空の色が千変万化して、夕闇に暮れていく、その時間。

黄昏時、とも呼ぶのでしょうか。

その時間帯に、空の色の移り変わりを眺めながら走るのが、一番心地いいと言っていました。

なるほどなぁ、と感じたものでした。

けれども、なかなかその夕暮れどきの時間帯って、なんやらかんやら忙しかったりして、走る時間が取れなかったりするのが、困りものでした。

しかし、この時期は違います。

ずいぶんと遅くまで、明るい時間帯が続きます。

なんだか、得した気分ですよね笑

走るまではいかなくとも、なんだかふらっと散歩しながら、空を眺める時間を取りたくなります。

空を見上げる時間というのは、不思議なものです。

なんだか、人にとって必要不可欠な時間のように感じます。

もちろん、空を見上げる時間だけが、必要不可欠なわけでもないのですけれどね。

ただ、この時期だけの、本当に美しい夕暮れ時の色合い。

もう少ししたら、日の長さも変わっていくでしょうし、気温もまた変わるのでしょう。

だから、というわけでもないのですが。

この美しさを、味わっていたいなぁと感じるのです。

さて、今日の夕暮れは、どんな色合いでしょうか。

その色に、何を感じるでしょうか。

ぜひ、この時期だけの色合いの空を、見上げてみてはいかがでしょうか。

夕暮れのグラデーション。南の空には、一番星が。