7月に入って、ずいぶんと暑い日が続きます。
たまーに少し風が吹くと、心地よく感じる時期でもあります。
気温は、まだまだこれから上がっていくのでしょうけれども、時候ではもう「夏至」、夏に至り、そして過ぎ行くころといえます。
昼間の長さもピークを過ぎ、少しずつ、少しずつ、気づかないほどの変化かもしれませんが、確実に夜は長くなっていくようです。
そんなこの時期の夕暮れどきは、とても心地よく感じるものです。
これが、もっと夏本番になると、「夕暮れでもまだこんなに暑いのか…」とげんなりすることもありますが、この時期の夕暮れは、どこかやさしい感じがします。
以前に、マラソンを走る友人と話していたときに、一日のなかで走るのに一番気持ちがいい時間帯は?という話題になったことがありました。
私は、やはり静かな空気の流れる早朝が一番なんだろうな、と思っていたのですが、その友人の答えは違いました。
「夕暮れ時」が、一番走るのに心地よくて、おすすめだと言うのです。
太陽が傾いてきて、空の色が千変万化して、夕闇に暮れていく、その時間。
黄昏時、とも呼ぶのでしょうか。
その時間帯に、空の色の移り変わりを眺めながら走るのが、一番心地いいと言っていました。
なるほどなぁ、と感じたものでした。
けれども、なかなかその夕暮れどきの時間帯って、なんやらかんやら忙しかったりして、走る時間が取れなかったりするのが、困りものでした。
しかし、この時期は違います。
ずいぶんと遅くまで、明るい時間帯が続きます。
なんだか、得した気分ですよね笑
走るまではいかなくとも、なんだかふらっと散歩しながら、空を眺める時間を取りたくなります。
空を見上げる時間というのは、不思議なものです。
なんだか、人にとって必要不可欠な時間のように感じます。
もちろん、空を見上げる時間だけが、必要不可欠なわけでもないのですけれどね。
ただ、この時期だけの、本当に美しい夕暮れ時の色合い。
もう少ししたら、日の長さも変わっていくでしょうし、気温もまた変わるのでしょう。
だから、というわけでもないのですが。
この美しさを、味わっていたいなぁと感じるのです。
さて、今日の夕暮れは、どんな色合いでしょうか。
その色に、何を感じるでしょうか。
ぜひ、この時期だけの色合いの空を、見上げてみてはいかがでしょうか。
夕暮れのグラデーション。南の空には、一番星が。