慢性的な問題は、それだけ自分のコアな価値や才能を教えてくれます。
それだけに向き合うことが大変なものですが、まずは「自分が何を大切なのか?」を受け入れることをおすすめします。
1.なかなか解決しない「問題」が教えてくれるもの
先日の記事では、なかなか解決しない「問題」が教えてくれるもの、というテーマでお伝えしました。
なかなか解決しない「問題」ほど、自分自身の才能のありかを教えてくれる。 - 大嵜直人のブログ
私たちが生きる中で、さまざまな「問題」を抱えるものです。
「問題」とは、あるべき姿と、いまの現状とのギャップ、と言い換えられるでしょうか。
その「あるべき姿」は、誰にとっても同じではないように、「問題」もまた、誰にとっても異なるわけです。
学生時代、学校の近くに下宿していた友人がいました。
その友人のアパートには、お風呂がついていませんでした。
「冬とか寒いし、不便じゃない?」と私が聞いたことがあったのですが、「いや、別に苦にならない」と、その友人は何の問題も感じていないようでした。
聞けば、その友人は大のサッカー好きで、その近くのスタジアムに毎週通っているので、非常にそのアパートが気に入っているそうでした。
その友人にとっては、愛するサッカースタジアムが遠くなる方が、「大問題」だったのでしょう。
何をもって「問題」とするかは、その人の世界観や価値観、感性、センスといったものに依ります。
たとえば、「人が空を飛ぶ機械はつくれないのか?」という問題を持つ人もいれば、
「教会のいう免罪符というシステムはおかしい、問題だ」と考える人、
「なぜ、リンゴは地面に落ちるのか」という目でものごとを見る人もいます。
そして、なかなか解決しない「問題」であればあるほど、その人の才能ともよべるもののありかを教えてくれるというのが、昨日のテーマでした。
だって、なかなか解決しないということは、それだけあるべき姿とのギャップが大きいわけですから。
それだけ大きな理想を描けるということは、言ってみれば「そうなれる」ことを知っているわけであり、それはもう才能と呼べるものなのでしょう。
昨日の記事では、そんなテーマでお伝えしました。
2.「慢性的な問題」と、その見方について
なかなか解決しない「問題」もあれば、「慢性的な問題」というものもあります。
これは、手を変え品を変え、たびたび私たちの人生のなかに立ち現れる「問題」です。
言ってみれば、それは持病にもよく似ていて、「あぁ、またこれか…」とうんざりすることもあります。
ほら、普段は気にならなくても、身体が疲れてくると出る症状とか、誰でもあるじゃないですか。
そうした身体的な症状と同じように、「慢性的な問題」の症状も出てきたりするものです。
「周りの反応を気にしすぎて、自分を抑圧してしまう」
「誰かと親しくなってくると、急にその関係性がめんどくさくなる」
「自分の価値を証明しようと、限界までがんばってしまう」
…などなど。
私の場合は、どうですかね。
自分の弱さを見せられずに、すぐにつながりを切って一人になりたがる、とかでしょうか。
いや、めんどくさいですね、ほんと笑
しかし、こうした「慢性的な問題」は、見方を変えると、それだけ私たちの才能のありかを教えてくれるものです。
それゆえ、「完全に解決した!」となることをいきなり目指すよりは、「また自分の価値や才能を忘れてるぞ」と教えてくれるバロメーターのように見るのがいいのかもしれません。
3.まずは「私が大切なもの」を受け入れる
「慢性的な問題」は、持病のようなもの。
そうであれば、まずは自分を知ることが、その問題と向き合う上で大切です。
自分が腰痛持ちと分かっていれば、荷物の持ち方一つにも気を配るでしょうし、歩き方や座り方にも気をつけたりもするのでしょう。
それは、自分が腰痛持ちだと「知っている」からこそ、そうできるのでしょう。
「慢性的な問題」もまた、同じように自分を知ることが、大切な一歩です。
それは、「問題」そのものを見ることではありません。
「がんばりすぎてしまう」とか、「すぐに依存的になってしまう」とか、具体的な症状を見ていると、しんどくなりますから笑
見るべきなのは、その反対側にある、自分の価値や才能の部分です。
しかし、「価値や才能」といわれると、「え?なにそれ?」という反応になってしまうかもしれません。
私も、そうです笑
そんなときは、その「価値や才能」を、「私が大切にしているもの」と言い換えてみると、すっと入ってくることがあります。
あなたが、大切にしているもの。
それは、分かっているようでいて、分かっていなかったり。
ぼんやりとしていて、明確に言語化できていなかったり。
あるいは、恥ずかしかったりして、なかなか認めたくなかったり。
そうしたことがあるものです。
それを、「わたしは、これが大切なんです」と受け入れること。
それができると、「慢性的な問題」に対しての見方も、少し変わっていくものです。
あなたが、大切にしているもの。
それは、なんでしょうか。
延々と解決しなかったり、慢性的に抱えるまでして、大切にしたかったこと。
それは、なんでしょうか。
ぜひ、それを思い浮かべ、口にしてみてください。
「わたしは、これがたいせつ」
少し変わるものがあるはずです。
今日は、慢性的な問題と向き合うには、というテーマでお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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