自分とのつながりが切れていると、なかなか自分や相手や世界を「信頼」することができません。
そして、自分とのつながりを取り戻すためには、自分の感じていることを大切に扱う必要があります。
１．「期待」と「心配」、そして「信頼」
昨日の記事では、相手を「信頼」するためには、というテーマでお伝えしました。
自分の愛とつながるとができると、心は落ち着きを取り戻していく。 - 大嵜直人のブログ
もとは、「期待」と「心配」というテーマからのつながりです。
「期待」は相手やものごとのポジティブな面だけを見続けてしまうこと、「心配」はその反対に、ネガティブな面だけしか見ない状態です。
そのため、「期待」や「心配」をしていると、どうしても相手の動向に、自分の心が揺れることが多くなります。
「期待していたのに、裏切られた」と感じたり、あるいは、「あんなことが起こったら、どうしよう」とネガティブな想像が頭を離れなかったり。
なかなか、心が休まることがないものです。
「期待」は自分の都合のいいようにしか相手や現実を見ていなくて、「心配」は怖れや不安からしかものごとを見ていないからです。
一方で、「信頼」という心のありようがあります。
「信頼」とは、起きる現実を受け入れたうえで、相手に愛を贈ることができるからです。
だから、「信頼」できているとき、私たちの心は穏やかです。
いや、もちろん人間ですから、揺れたりブレたりすることもあります笑
けれども、たとえ揺れたとしても、自分に戻ってくることができるのが、「信頼」です。
２．自分とのつながりが切れていると
さて、この「信頼」ですが、そのカギになるのが「自分とのつながり」です。
すごく単純に言ってしまえば、自分を信頼することができると、それを周りに投影するので、相手や世界を信頼することができるようになります。
自分とつながっていないと、私たちの心は居場所がない状態になります。
糸の切れた凧のよう、と言ってもいいでしょうか。
そういえば、私が以前にカウンセリングを受けていたときに、「いまは、糸が切れた凧のように、自分の心の置き場がない状態みたいですね」と言われたのを思い出します。
そのときのテーマは、「自分のルーツ」だったように覚えています。
自分のルーツにしても、つながりにしても、自分の心の置きどころという意味では、似たような面があるのかもしれません。
それはともかくとして。
自分とのつながりが切れていると、私たちの心は、帰ってくる場所が無いように感じます。
そうすると、私たちの意識は過去をさまよったり、相手に執着したりと、自分ではないものばかりにフォーカスしてしまうものです。
それらは実態が無いものですから、私たちの心が安心することはありません。
自分とのつながりを取り戻すこと。
それが、「信頼」への一歩目であるようです。
３．自分の感じていることに許可を出す
自分とのつながりを、取り戻す。
それは、言葉を変えると、自分の感じていることに嘘をつかないことと言えます。
考えてみれば、そうですよね。
自分が悲しい。自分が、寂しい。
そう感じたときに、「いや、それは悲しくないよ」とか、「寂しいって思うなんて、おかしい」とか、自分が否定してしまっていると、自分が二人いるような、そんな状態になってしまいます。
心の奥底で、寂しさに凍えている自分と、そんな感情など無いかのように振る舞う自分。
そこに、つながりが生まれるはずもありませんし、むしろへだたりや断絶があります。
だから、まずは自分の感じていることに素直になること。
あるいは、感じていることに許可を出すことが、自分とのつながりを取り戻すためにはとても大切なことです。
「そうか、寂しいんだよね」
「こんなときは、悲しいよね」
とか、まるで大切な人の感情に触れるように、自分の感じていることを扱うこと。
それができると、私たちは少しずつ自分とのつながりを取り戻していきます。
もちろん、ネガティブな感情ほど、向き合うことが怖いものです。
それは、一人でやろうとしなくてもいいんです。
信頼できる人や、カウンセラーなりを頼りながら、自分と向き合っていけば、いいんです。
かくいう私も、上に書いた「糸の切れた凧」の状態のときは、カウンセラーの力を借りて、自分と向き合ってきました。
つながるのは自分自身ですが、自分一人でやろうとしなくてもいいんです。
「信頼」するためには、自分とのつながりを取り戻していくこと。
そのためには、自分の感じていることに嘘をつかず、許可を出していくことが、とても大切なことです。
今日は、自分とのつながりを取り戻すためには、というテーマにしてお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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